吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ジュピターズ・ムーン

主人公が浮遊するシーンが素晴らしいという触れ込みだったので期待してみていたのに、それほどでもなく、それ以外の部分も全然予想していたようなメルヘンチックな話ではなくてほとんどノワールの世界、みたいなアクション逃亡劇だったので爆睡につぐ爆睡で…

さよなら僕のマンハッタン

マーク・ウェブ監督の演出はさすがだ。ちょっと退屈な話かな、と思わせておいて後半ぐいぐいと思わぬ展開を見せる。ラストに至るまでの波乱が爽やかに収束するのが小気味よい。 本作は劇場で予告編を見たときにとてもそそられたのだが、結局映画館で見ること…

500ページの夢の束

最近は本人よりも姉のエル・ファニングのほうをよくスクリーンで見かけるようになったダコタ・ファニングだが、子役から大人への過程であまりヒット作に恵まれなかったところ、本作で久しぶりに演技の上手さを見せてくれた。 ダコタが演じたのは自閉症の若い…

ある天文学者の恋文

もう絶対にあのイタリアの小さな島に行きたい行きたい行きたい。と思わせるような素敵な舞台設定。風景の美しさに我を忘れる。そんな映像美が強く印象に残り、見終わって2か月が過ぎればもうストーリーの細部は一切忘れているし、結末はさっぱり思い出せな…

パリで一緒に

脚本も演出もあほらしくて見ていられない。本当にこんな映画、よく作ったとあきれる。しかし最後までちゃんと見てしまったわたくし。それもこれも何といってもオードリー・ヘプバーンの魅力に尽きる。こんな女優、なかなかいませんよ。画面のほとんどを彼女…

笑う蛙

15年くらい前から見たい見たいと思い続けていた作品、とうとう見ることができた。予想と違ってコメディだったのには驚いたが、なかなかに軽快で、先が読めない面白さがある。ただし、場面は伊豆にある古い別荘から動かず、ほぼ舞台劇のようなコンパクトなつ…

ドリーム

あふれる才能がありながら人種差別の壁にぶち当たって正当な評価も待遇も受けられなかった時代、黒人かつ女性という二重の差別の下にあった女性たちが自らの存在を認めさせるまでになる過程を描いた。 東西冷戦という時代背景があるから、アメリカとしてもソ…

僕たちの戦争

樹木希林さんを追悼して。映画ではなく、TBSで放送されたテレビドラマをご紹介。 2005年の茨城県在住のフリーターが、サーフィンの途中で溺れたはずみに1944年にタイムスリップし、予科練飛行士と入れ替わってしまうというコメディ。ドタバタコメディから始…

あの頃、君を追いかけた

男子高校生の実態がこれほど恥ずかしいものであることを発見して大いに驚いた。 高校生の幼い恋がこれほど後を引くまどろっこいしいものであることに驚き桃の木山椒の木である。 物語は、1994年からの10数年間の若者たちの恋を描く甘酸っぱいコメディだ。学…

友罪

帰りの機内で見た。もともとは往復ともエールフランスに乗るはずだったので、帰路に見ようと思って楽しみにしていた映画が何本もあったのに、それが見られなかったのが残念。帰りは台風で欠航になった代替機がANAだった。ANAよりエールフランスのほうが映…