吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

金子文子と朴烈(パクヨル)

原題の「朴烈」を邦題では「金子文子と…」としたことが大正解だ。この映画は朴烈の生涯を語るものではなく、金子文子の鮮烈な生き様を描いているからだ。朴烈の72年の生涯のうち、映画はわずか数年しか描いていない。だが、彼が金子文子と暮らし、関東大震災…

寝ても覚めても

雷に打たれたように恋に落ちる瞬間を奇跡のようにとらえた写真がもしあったとしたら、それがこの映画だ。 長い長い夢から覚める瞬間に、後ろを振り返ることもなく駆けだしてそのまま地球を半周するような非現実的な物語、それがこの映画だ。 わが息子Y太郎(…

ファースト・マン

宇宙飛行士の姿と「ファーストマン」という言葉を見た瞬間に「人類初の月面着陸、アームストロング船長だ!」とわかるぐらい、我々世代にとって彼は超有名人だ。それは1969年7月20日のことである。日本では午前2時頃の出来事であり、当時11歳のわたしは真夜…