2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧
一ヵ月半も前に見た映画なので既に記憶が…。 大ヒット漫画の実写映画化。原作の世界をよくぞうまく映画にしたものだと思う。 ローマ人役を演じられる顔の濃い日本人役者がこれだけ揃っているのだから、顔の平たい族(日本人)役者ととても同じ民族とは言えま…
奇をてらわずに普通に作られた映画というのがどれほど心和ませるものかが如実にわかる映画。本作を見る前にソクーロフ監督の「ファウスト」を見ていたので、ほっとした思い。ソクーロフはわたしとの相性が極端に分かれてしまう監督で、震えが来るほど好きな…
タイトルはヘミングウェイの短編小説とは何の関係もなく、1966年に大ヒットしたフランスのスタンダード曲から取られた。映画の中ではキリマンジャロは映りもしない。南仏の港町マルセイユを舞台に、リストラされた労組の委員長が貧しい若者を救うために手を…
村上春樹が2009年2月16日にエルサレム賞受賞スピーチで「壁と卵」と述べたことの実例がこの映画の中で描かれる。「壁」とはシステム、「卵」とは個人のこと。システムのような強固で暴力的な装置に対して、人間は卵のようにもろく儚い。けれど、壁にぶち当た…
先週は井上玲子ちゃんが亡くなり、気持ちが落ち込んでいた(短い追悼文をエル・ライブラリーのブログに書いた)。今月初めに観た「ダーク・シャドウ」なんていうコメディ映画の感想をアップする気にもなれなかったが、よく考えてみたらこの映画はコメディだけ…