吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード

というわけで、前作が面白かったので、ついつい二作目も続けてみてしまった。この続編のほうは劇場公開されている。主役3人組は相も変わらず濃いキャラを展開しているうえに、ゲストの役者も豪華。 不死身の殺し屋ダリウス・キンケイドとその妻ソニアに振り…

ヒットマンズ・ボディガード 

どうせくだらないアクション映画なのだろうと高を括って見始めたところ、確かに単なるアクション・コメディ映画なのだが、これがまた面白いから油断ならない。セリフもけっこう含蓄があって、なかなか見せるではないか。で、続編もできているという。 さて物…

モリコーネ 映画が恋した音楽家

ジュゼッペ・トルナトーレ監督のエンニオ愛に溢れた映画。とにかくトルナトーレはモリコーネを好きでたまらないのだろうと思わせる。彼の長編デビュー作以外の全監督作、つまり「ニューシネマ・パラダイス」以降のすべての作品の音楽担当はモリコーネである…

バービー

まさかの「2001年宇宙の旅」! これで幕を開けるとは予想外だったので、驚くやら笑うやら。以下全編、どこかでみたことのある風景やどこかで聞いたことのある音楽やどこかで見たことのあるダンスシーンが繰り広げられる。これほど既視感が強い映画なのに、見…

ドント・ウォーリー・ダーリン

既視感の強い、1950~60年代アメリカ郊外の美しく整序された街並み、高級車、美しい妻たち。まるで映画「レボリューショナリー・ロード」のようではないか。夫たちはみな同じ会社、ビクトリー社に勤めていて、その会社は砂漠のど真ん中にある。妻は全員専業…

アルピニスト

わたし自身は絶壁をよじ登るなんて絶対にしたくないし、登山もそれほど好きではないのだけれど、超人的な登山家の映像を見るのはなぜか好きだ。これはどういうことだろう。自分では全くジョギングすらしない人でもマラソンや駅伝は一生懸命見たり応援したり…

怪物

この映画は二か月ぐらい前に見たので細部を忘れてしまったが、映画ファンの集まる食事会でお題に取り上げられたので、参加者全員でやいのやいのと議論が沸騰した。毀誉褒貶が激しい作品でもあった。 本作は脚本が是枝さんではないので、かなりこれまでの作品…

君たちはどう生きるか

ほぼ一切宣伝しないという戦略が当たったようで、劇場は大入り満員とか。わたしが見た回はそれほど混んでいなかったし、観客は高齢者が多かった。これは古くからのジブリファンへのサービスのような作品だった。絵の素晴らしさは言うまでもない。この風景、…