2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧
ここ数年来見た韓国映画で最も素晴らしかった。後に大統領になったノ・ムヒョン(盧武鉉)の弁護士時代を描いた物語。どこまでが実話なのかよくわからないが、盧武鉉が最初から人権派弁護士ではなかったことは確かだろう。彼が劇的に変わっていく様子が迫真…
湯を沸かすほどの愛っていうのは、銭湯が舞台になっているから。主人公は宮沢りえが演じる銭湯の女将さん。夫が一年前に突然蒸発し、そのまま銭湯は休業状態にあって、しかも娘は高校で虐められていて、その上自分は突然医者に余命2か月を宣告される。もうこ…
巻頭、美しいソプラノやメゾソプラノや二重唱の天使の歌声が聞こえてきてうっとりしていたら、突然マルグリットおばさんの超絶音痴な歌声が響いて目が覚める。 いやもう、これは天才的な音痴です。どうやってこんな風に音が外せるのか知りたいわ(笑)。 192…
サルトルの短編小説にヒントを得たということだが、小難しい理屈などなくて、ひたすらうるさくて恐ろしい音楽が鳴り響き不安を掻き立てる作品。原題「指導者の少年時代」っていったって、その指導者がなんで独裁者になったのか、この映画を見ても皆目わから…
わたしはJAZZが好きだけれど、まったく詳しくない。いつも聞き流している。それが気持ちがいいから。だから、曲名も演奏者の名前もよく知らない。当然のようにチェット・ベイカーのことは知らなかった。だから、事前情報なしで新鮮な気持ちで見られたこ…
ナチスの戦犯を追及できるのももうわずかな時間しか残されていない、まさにそのタイミングで作られた映画。ホロコーストの被害者が、家族を殺したアウシュヴィッツ収容所の兵士に復讐するという物語は、数年後には成立しないだろう。だから、今しか作れない…