吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

50/50 フィフティ・フィフティ

ある日突然、脊髄の神経にできた癌のために5年後の生存率50%を宣告される27歳の青年アダム。彼の戸惑いと恐怖と希望とを、おちゃらけ親友カイルとの交わりを通して暖かく描く。脚本のウィル・ライザーは実際に癌を克服した人物で、彼の親友であるセス・ロー…

君への誓い

新婚間もない夫婦が交通事故に遭い、瀕死の重傷を負うがなんとか生還したものの、妻は記憶の一部が欠落する障害を負う。なんと、夫との出会い以降の記憶がまったく失われてしまっているのだ。しかも、夫と出会う前に婚約解消した元婚約者のことは覚えている…

ダイバージェント NEO

大ヒット三部作の二作目。ふつう、三部作の二作目というのはもっとも脱力感が漂うのだけれど、本作に関してはますます力が入っている。 人類最終戦争後の荒れ果てた世界の中で唯一生き残った人々がなぜかシカゴの廃墟跡に暮らしていて、それなりに大きなビル…

顔のないヒトラーたち

うまい邦題をつけたものだと思う。戦争中のドイツは誰もかれもどいつもこいつもナチだったのだ、という意味で、誰もがヒトラーだった、誰もが戦争犯罪に手を染めていたのだ、と告発する映画である。と同時に、一方的にナチスの犯罪を断罪するだけの作品では…

女神は二度微笑む

ヒロインが美しすぎる。ほとんど彼女の顔ばかり見て、それで満足するような映画だった。 物語は、ロンドンからはるばる行方不明の夫を探してコルカタ(カルカッタ! 教科書で習った地名が今は違う発音になっているのが感慨深い)にやってきた身重の美女が主…