吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ノーウェア・ボーイ

この映画をみて、ああ、ジョン・レノンはこういう気持ちで”Mother”という曲を作ったのか、と少しだけわかった。そう、ほんの少しだけ。少年ジョンの屈折した心はわたしにはわからない。それは永遠に理解しがたいものかもしれないが、でも、限りなく近づき、そ…

冬の小鳥

韓国を舞台にした韓国語の映画であるにもかかわらず、韓国映画の湿っぽさがないのは、監督が祖国を離れて長い、もはやフランス人と化した韓国人であるからだろう。ウニー・ルコント監督自身の自伝的要素が色濃い、1975年の韓国、孤児院を舞台にした少女たち…

遠距離恋愛 彼女の決断

NYのレコード会社勤務のギャレットとサンフランシスコの新聞社勤務のエリン。この二人の遠距離恋愛は果たしてうまくいくのだろうか? 二人の距離を埋める解決策はあるのか。 下ネタ満載の爆笑ラブコメ。かなり面白かったのだが、ドリュー・バリモアは劣化が…

「アブバとヤーバ」上映会のお知らせ

12月19日にドキュメンタリー映画の上映会があります。アフリカを描いたドキュメンタリー映画はなかなか見る機会もないので、ぜひご覧ください。入場無料。 わたしはもちろん参加予定。 映画の公式ブログはhttp://abubayaaba.blog42.fc2.com/ 12月の上…

桜田門外ノ変

先日、岡山在住の大学の先輩がわたしのブログを読んでいるとの情報を得てびっくりした。もう30数年も会っていないし何のつきあいもなかったというのに、わたしのブログを発見して読んでいてくださったとは、感激である。大学時代の先輩や後輩に何十年ぶりか…

マザーウォーター

あまりにも思わせぶりの度が過ぎて、退屈でたまらない。それよりも、隣の隣の席のおばさん(おばあさん)二人連れがいちいち画面に反応して延々とおしゃべりしている、その会話のほうが面白かった。最初のうちは「うるさいなぁ。最近の映画館は若者と年寄り…