吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2007年のベスト10シネマ

今年見た映画は247本、そのうち映画館で101本を見た。映画館でたくさん見られて満足した一年だったが、それだけお金がかかっているわけで、財布が苦しい一年でもあった。わたしは劇場用パンフレットも買うから、その費用もバカにならなくてこれまたピンチの…

ゆきゆきて、神軍

奥崎謙三という人物は不思議な多面性を持つ。なんの予備知識もなく見たら、開いた口がふさがらないような奇矯で過激な行動に猪突猛進するこの人物のドキュメンタリーに衝撃と驚きをもつに違いない。とにかく奥崎に対して違和感や嫌悪感を強烈に抱きつつ、な…

生きる

1952年の市役所というのがこれほど怠惰で文字通りの「お役所仕事」に満ちていたとは正直言って思いがたいものがある。いや、もしこれが当時の役所の実情をかなりリアルに再現していたとして、隔世の感があるのだ。今のお役所は過労死する公務員がいるほどよ…

LOFT ロフト

うーん、なんなんでしょうね、これは。ホラーなのに怖くない。いえ、前半けっこう怖いカメラワークでしたよ、うちのS次郎も「これってホラーやな、カメラの動かし方がホラーや」と言っていたくらいで、中学生にもわかるホラー映画。しかし、せっかくミイラを…

時をかける少女

原作未読、オリジナル映画も未見なので、これが「時かけ」初体験。この明るさ、屈託のなさ、そして切なさ。これぞ青春映画だ。なんのはずみかタイムリープできる能力を持ってしまった高校生の真琴という元気な女の子が、その不思議な能力を使って自分のちょ…

セルラー

携帯電話一本あれば映画は出来てしまう! 携帯電話の特性を生かしたサスペンス、いやぁ、いまふうです。アイデアと脚本で勝負、お金はほとんどかかっていないという作品だけど、なかなか面白かった。 ある日突然見知らぬ男たちに誘拐されてしまった理科の教…

僕の大事なコレクション

コレクターには男の子が多いと思うのは気のせいだろうか? 切手のコレクションや鉄道マニアの列車プレートコレクション、昆虫標本やらと集めたがるのはなぜか男の子に多い。もちろん女性のコレクターもいるだろうが、やはり男の習性なんでしょうか、これは?…