吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

キングコング:髑髏島の巨神

これは面白い。最後の最後まで席を立ってはいけない。 巻頭が太平洋戦争下の南洋の島での日米兵士の決戦であり、そこにキングコングが現れるという設定が面白い。時代は下ってベトナム戦争下のアメリカ軍が南海の孤島に調査団を派遣したらそこにキングコング…

ヒトラーの忘れもの

ヒトラーの忘れ物とは、ナチスドイツ軍が占領国に残していった大量の地雷を指す。連合軍の上陸を恐れて、ドイツ軍はデンマークの海外線に200万個の地雷を敷設した。敗戦後、捕虜となった少年兵がその撤去の作業を強制され、多くの子どもたちが命を落とした。…

海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~

イタリア最南端の小さな島、ランペドゥーサ島は人口5500。その島にアフリカからの難民がその10倍押し寄せる。このドキュメンタリーは、島の人々の生活と決して交わることのない難民の悲惨な境遇を静かに描き出す。 巻頭、中学生ぐらいの少年が一人で木登りや…

白鯨との闘い

メルヴィルの『白鯨』は読んだことがなかった。と思っていたのだが、映画を見ているうちに次々デジャヴに襲われる。ひょっとしてこれは、小学生の頃にジュニア新書とかジュニアなんたらシリーズで読んだのではないか。まあ、いずれにしても、ストーリーには…

ヒマラヤ ~地上8,000メートルの絆~

これも実話をもとにした山岳映画。 さすがは韓国映画だけあって、感情に訴える場面のうまさは特筆すべき。その一方、残念ながら山のシーンの迫力がいまいちだ。いや、この作品しか観たことのない人ならこれでも十分満足の出来だろうが、なにしろつい先日、ド…