アイドル映画かと高を括って見ていると意外と面白い。かといって期待して観るとたぶん期待外れ。という微妙なレベルの作品。わたし自身は最後まで興味深く観た。
ネット世界のフェイク情報やらやらせやらプライバシー暴露やら、高みの見物の匿名ユーザー批判やら、社会批判に満ちた題材である。ただまあ、あまりにも血みどろ場面が多いので辟易してしまう。
主人公は、かつて子ども時代の自分たちの離島生活をネット配信されていた若者たち。自分たちの日常生活がネット公開されていて、そのファンが100万人単位で存在していたが、ある日突然閉鎖された。その理由はなんなのか、誰も知らなかった。遂に明かされる、かつての人気チャンネル閉鎖の真相!
似たようなテイストの話としては「トゥルーマン・ショー」が思い出される。生活すべてがフェイクだった、という驚くべきドラマだった。あの当時としては実に斬新で社会派SFとして耳目を集めたものだ。そして今回のこのドラマも似たような設定になっている。何よりも、匿名で好き放題言い放っている視聴者自身のモラルが問われる、という社会派エンタメ作。
非常に挑戦的であり面白い題材だが、話を面白くするために事件を起こしすぎだし、ネットユーザーの個人情報がそんなに簡単に入手できたりするものなのか、真面目に考えたらおかしなことばかりではある。
こういう題材は返す刀で製作者自身も切られる覚悟が要る。(Amazonプライムビデオ)
2025
日本 Color 117分
監督:豊島圭介
企画プロデュース:平野隆
原作:結城真一郎
脚本:杉原憲明
音楽:江崎文武
出演:大森元貴、菊池風磨、中条あやみ、岡山天音、福本莉子、伊藤英明






