2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧
時は東西冷戦下、イギリスのスパイ機関「サーカス」は、ソ連の二重スパイをあぶり出すべくさまざまな罠を仕掛けていた。「サーカス」はIM6のことだろう。ソ連諜報部も登場するが、いちおうすべて仮名になっている。組織の幹部は、内部に潜むソ連のスパイを見…
一年以上前に見た映画。映像は予想通り素晴らしかった。映像はいいけどお話は単なる空想ものとかいう評価もあったが、どうしてどうして、ストーリーにも大いに惹かれた。おそらく原作小説はもっと神と信仰について深い洞察をしているのであろうが、映画でそ…
わたしが去年見た中で一番怖かった映画。このスリルとサスペンスは一級品。 コールナンバー911は日本で言うところの110番。911のオペレーターを描いた初の映画だという。これを見てわかることは、911オペレーターは単なるオペレーターではない。ある意…
ボスニアの内戦を描いた力作。ボスニアの俳優にわざわざ訛った英語をしゃべらせた是非はともかく、今この映画を撮ることがアンジーにとっては大事だったのだろう。社会的活動に熱心で、国連難民高等弁務官事務所の親善大使を長らく務めてきた彼女ならではの…
ロバート・レッドフォードがすっかりおじいさんになっているのには驚いた。特に、手。手に老化が現れていて見るに忍びない。しかし、おじいさんはお爺さんなりに素敵な歳のとりかただ。かっこいい男はいくつになってもかっこいい。ふと自分の手を見たら、わ…
予告編も作品の一部であるということが実感できる作品。主人公が渓谷の岩に挟まって動けなくなるということは観客の誰もが知っている。そのシーンは予告編で何度も見たから、映画の巻頭から「いつ挟まるんだろう」とドキドキしてしまう。そして、最初から危…
日英両国の元兵士の憎悪とトラウマ、そして和解へと至る物語。原作は主人公エリック・ローマクスが書いた手記で、同書は1995年にイギリスのノンフィクション賞を受賞している。 映画「戦場にかける橋」でおなじみのクワイ河(クワイ河は実在せず、映画の大ヒ…
劇場未公開作品紹介シリーズ第8弾。 あんまり期待していなかったけど、これはなかなかに面白いサスペンス。夜の11:14に起きた交通事故。その事故にまつわる人々が複雑に絡まり合い、一つの円環を作る。シチュエーションをよく考えたものだと感心する。 …
ジュルズを演じたアレクサンドラ・ローチはたれ目でぽっちゃり型の可愛い女優。決して美人とはいえないが、チャーミングだ。あ、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」でサッチャーの若いころを演じていたんだ。あの時よりだいぶ太っている。 これは、現…
これはわたしの小学生のころのアニメ原体験を刺激する作品だ。そういう意味では個人的にはいたく感動した。氷が光り輝く美しさに魅せられ、4分間もあった予告編を二度三度と見てますますそそられていた。アニメの原点はやはりこの色の美しさと動きにある。色…
メリー・ポピンズの原作小説を書いた英国人トラヴァース夫人と、その映画化を交渉するディズニーとの丁々発止の交渉を描く、バックステージもの。 「メリー・ポピンズは自分の家族の物語だ」と言うトラヴァース夫人の、作品への思い入れは一方(ひとかた)な…
劇場未公開作紹介シリーズ第7弾は、先ごろ亡くなったフィリップ・シーモア・ホフマンに哀悼の意を捧げながら。 この映画は他人事と思えない人も多いのでは。何度も助成金申請に落選する高学歴ワーキングプアの実態も描かれ、日本の貧しき若きインテリ層には…
冤罪事件を告発する、大変生真面目に作られた映画。とうとう3月27日に再審請求が通った。これを機に、3年前にDVDで見た本作を紹介する。 死刑囚袴田巌さんは48年間の拘禁生活を解かれたが、すでに精神に失調をきたしているという。1968年にこの事件の一審…