吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

テイク・ディス・ワルツ

ミシェル・ウィリアムズが以前よりふっくらと若返って愛らしい。 「アウェイ・フロム・ハー」ほどの衝撃はなかったが、サラ・ポーリーの繊細な人間観察眼はここでも生きている。結婚5年にして早くも倦怠期を迎える若い夫婦の機微をじっくりと舐めるように捉…

ハルク

「アベンジャーズ」の予習のために「ハルク」のDVDを借りてきた。いや実は、アベンジャーズのハルクはこれではなくて、「インクレディブル・ハルク」のようだ。で、このDVDを見た後で「アベンジャーズ」を見に行ったのだが、後半の戦闘続きのシーンで疲れて…

ボーン・レガシー

マスコミ試写にて8月初めに観た作品。すでに相当部分を忘れている(汗)。 「ボーン・アイデンティティ」シリーズの番外編として製作された作品だから、当然にもボーンシリーズを観ていないとお話になりません。以下、感想を思いつくままに。 マニラのアクシ…

思秋期

(※以下は機関紙編集者クラブの『編集サービス』紙http://club2010.sakura.ne.jp/service.htmlに掲載したものが元記事) ラストに若干の疑問を感じるが、落ち着いた丁寧な作りかたには好感が持てる。物語はDVをテーマにしているだけに暗くて憂鬱だし、主人公…

トータル・リコール

先月の映画サービスデーに長男Y太郎と映画館をはしご。一本目のフィリップ・ガレル「灼熱の肌」よりずっと面白いじゃないですか。しかし、その日の2本目に観たので、途中で疲れて寝てしまい、最後のほうの反帝独立戦争を見ていない(悔)! ほんとは3本見る…

ライク・サムワン・イン・ラブ

キアロスタミ節全開の本作は今年ナンバーワンの映画かも。「別離」のアスガー・ファルハディといい、イランの監督恐るべし。完全なる日本映画をイラン人に撮られるとは! 日本よ、これがイラン式日本映画だ。グローバリズム万歳。 「トスカーナの贋作」と同…

さようなら、葉っぱさん

葉っぱ64さんこと栗山光司さんが亡くなって早や2週間近くになる(享年68歳)。10月1日に葉っぱさんの訃報を聞いてすぐにエル・ライブラリーのブログに追悼の言葉を書いた。http://d.hatena.ne.jp/l-library/20121001 ライブラリーのブログだからあえて淡々…