吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬

 

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Amazonプライムビデオの中にあった無料作品。
 タイトルを見た瞬間に爆笑。ジョニー・イングリッシュが登場しただけで爆笑。いちいちお笑いのツボが可笑しくてたまりません。前半、「ああ、こういうおバカな映画が見たかった。疲れがとれるわぁ」と思っていたのだが、途中で妙にまじめにアクションを展開する場面になると途端に退屈になった。ずっとおバカ路線一直線で行けばいいものを。

 イギリスMI7の凄腕諜報員、ジョニー・イングリッシュは仕事でへまをしでかして(毎度のこと)、休職処分となり、チベットで修行することになった。という場面から始まる、ここが既に爆笑のポイント。ここで学んだことが後からちゃんと効果を発揮するから侮れません。
 現場復帰したジョニー・イングリッシュは、心理アナリストの美女(ロザムンド・パイク、こんなあほらしい映画にも出演するんだ! あ、この人もともとボンド・ガールだったんだ)とともに、中国首相暗殺計画を阻止するためにミッションを開始する。しかし、なんで中国首相の暗殺をイギリスの諜報員が阻止しないといけないんだろう。何か理屈があったはずだが、忘れた。
 ジョニーの上司であるMI7局長、別名ペガサスを演じた女優に見覚えがあるのだが、誰だかわからなかった。なんと、Xファイルジリアン・アンダーソンだったのか! 久しぶりに見たわ。
 ジョニー・イングリッシュをどこまでも付け狙ってくる中国人暗殺者のばあさんが最高にいいキャラだった。このばあさん、最後までセリフがないのだが、存在感ありすぎ! しかも最後はとんでもない場面もあり、こんなの日本映画では絶対にありえないよなー、と嘆息した。
 エンドクレジットでも楽しい映像が流れるので、最後まで見ないとダメよ。
 あまりにもバカバカしく楽しかったので、ストーリーの詳細は翌日には忘れているけど、疲れている時にはお薦めの作品。

JOHNNY ENGLISH REBORN
101分、イギリス、2011
監督:オリヴァー・パーカー、製作:ティム・ビーヴァンほか、脚本:ハーミッシュ・マッコール、音楽:イラン・エシュケリ
出演:ローワン・アトキンソンジリアン・アンダーソンドミニク・ウェストロザムンド・パイクダニエル・カルーヤ