実はわたし自身は「プチ・ニコラ」という絵本を読んだことがない。だから、なぜこのアニメを見ようと思ったのかは思い出せないのだが、とにかくふんわかとしたパステル調の色合いと絵柄と、うちの息子Y太郎33歳フランス帰りに言わせると「古き良きパリ」が描かれるその風景画にとても惹かれて気持ちのいい時間を過ごすことができた。描画の経過がわかるような、アニメならではの演出が優れていて、一層心惹かれる。
フランス発の絵本はイラストレーターと小説家の二人が生み出したキャラクターであり、その絵本のキャラクターがアニメとなって自由に動き回る様はとても可愛い。このアニメはプチニコラの物語そのものではなく、二コラ少年を生み出した二人の作家の友情物語であり、彼らの人生を反映したものであった。作家のルネ・ゴシニはユダヤ系ポーランド人として出生した人物であり、あの時代のユダヤ人として苦労している。彼は51歳の若さで突然死しているのが、悲しい。
とはいえ、音楽は軽快で明るく、パリの風景がとても素敵なタッチで描かれていて、どこが映っているのかの解説は息子Yがしてくれる、という楽しいアニメ鑑賞の時間を持てたことがなによりだった。(レンタルDVD)
2022
LE PETIT NICOLAS: QU'EST-CE QU'ON ATTEND POUR ETRE HEUREUX?
フランス Color 86分
監督:アマンディーヌ・フルドン、バンジャマン・マスブル
アニメーション監督:ジュリエット・ロラン
製作:アトン・スマーシュほか
原作:ルネ・ゴシニ、ジャン=ジャック・サンペ
脚本:アンヌ・ゴシニ、ミシェル・フェスレール、バンジャマン・マスブル
音楽:ルドヴィック・ブールス
声の出演:アラン・シャバ、ロラン・ラフィット、シモン・ファリュ
