吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

ピーターラビット2/バーナバスの誘惑

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 第1話でピーターラビットとバトルを繰り広げたトーマスはうさぎたちとの戦いを止めて、ビアと結婚。かくしてビアたち新婚夫婦とピーターたちうさぎは家族のように仲良く暮らしましたとさ。めでたしめでたし。なわけなくて、第2話も最初こそ仲良さそうにしていた一人と一匹はやっぱり犬猿の仲に!

 今度の舞台は都会である。ピーターは亡父の友人だったというバーナバスといううさぎに出会い、バーナバスの悪だくみに加担することになる。バーナバスは人間を恨んでいて、人間の食料を奪うことを生きがいとしている。これは限られた食料の分配をめぐる争奪戦である。バーナバスは革命家なのか? それとも?

 一方の物語はビアの絵本を出版するという商業主義が跋扈する件。あこぎな出版社社長がひたすら売れるものを目指してビアにあれこれと注文を出して作風を変えさせていく。これでいいのか、ビア?! という話。

 資本主義・拝金主義を批判しているのかそうでないのかよくわからないお話だったが、絵が面白いのと動物たちが可愛いという点ではもうたまりません。これ、第3話もできるんででょうねぇ。(Amazonプライムビデオ)

2020
PETER RABBIT 2: THE RUNAWAY
アメリカ  Color  93分
監督:ウィル・グラック
製作:ウィル・グラック、ザレー・ナルバンディアン
キャラクター創造:ビアトリクス・ポター
脚本:ウィル・グラック、パトリック・バーリー
撮影:ピーター・メンジース・Jr
音楽:ドミニク・ルイス
出演:ローズ・バーン、ドーナル・グリーソン、デヴィッド・オイェロウォ

声の出演:ジェームズ・コーデン、マーゴット・ロビーエリザベス・デビッキ