二番煎じというそしりは免れない。新鮮味もない。とはいえ、前作の詳細を完璧に忘れているので、キャラの設定がよくわからなくて困った^^;。ある意味新鮮だったかもしれない。
イ・ビョンホンは今回新たに加わったキャラのはずなのに、いきなり「俺の飛行機をどうした!」とかわめくので、てっきり前作がらみかと思ったら、そうではなかった。ややこしい脚本を書かないでほしい。わたしのように記憶力が悪い観客には、もっと丁寧に前作をなぞってほしいものです。でも、それはともかくイ・ビョンホンの上半身裸体はすごいマッチョでびっくりした。完璧なる逆三角形体型を惜しげもなくさらして、ついでにいうと意味無くさらしていたが、インタビューによると、「ハリウッド映画に出ると、やたら上半身裸にされる」ということなので、製作サイドとしては彼の裸体に期待しているのだろう。
マッチョな裸体といえば、昨秋から我が家のS次郎が身体改造計画を実施中で、プロテインを大量にamazonから購入したと思ったら、毎日これを寝る前に飲んで、さらに筋トレに励んでいる。筋トレ用のダンベルを駆使して最長1日2時間のトレーニングに励んで、体重も13キロぐらいは増やしたみたいだ。もともとアウシュビッツの囚人みたいに痩せているから少々体重が増えても大丈夫なのだけれど、無理に太る必要もないのになーと、でっぷり豚の母は思う。
あ、余計なことを書いてしまったが、この映画は完全に第2話なので、前作を見ていないとまったくついていけない。巻頭いきなりジョン・マルコヴィッチが死んでしまうのでびっくりした(これ、ネタばれではありません)。
この手の、大物有名俳優目白押しの映画の長所は、「役者たちがすでにそれなりのイメージを持っていること」に尽きる。彼らはせりふがなくても、登場するだけで、過去の出演作のキャラクターを背負っている。だからジョン・マルコヴィッチはクレイジーなキャラを持っているし、ブルース・ウィリスはダイ・ハードだし、ヘレン・ミレンは女王様だし、イ・ビョンホンはマッチョ男だし、、、。しかし、キャサリン・ゼタ・ジョーンズが広田三枝子に見えたのはわたしだけでしょうか。
とにかく面白いから見て笑ってください。ついでに前作も見よう。
RED 2
116分、アメリカ、2013
監督: ディーン・パリソット、製作: ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、マーク・ヴァーラディアン、脚本: ジョン・ホーバー、エリック・ホーバー、音楽: アラン・シルヴェストリ
出演: ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、メアリー=ルイーズ・パーカー、イ・ビョンホン、アンソニー・ホプキンス、ヘレン・ミレン、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ 、ブライアン・コックス