吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

コンフィデンシャル:国際共助捜査

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 事前情報ゼロの状態で見始めたから、ヒット作の続編だったとは知らなかった。途中で、なんだか続編ぽいなあと思ったので後で調べたら5年ぶりの続編であったことが判明。

 内容はどうということもないアクションコメディ。アクションシーンはかなり派手で、しかも雨あられと降ってくる銃弾が決して主人公たちには当たらないというダイハードものの鉄壁の構え。ヒョンビンの男前ぶりがギャグになるところも笑えてよい。しかもその上手をいく男前の韓国系アメリカ人ジャックが登場して、ハンサムサンドという美味しい映画。間に挟まれた中年オヤジのユ・ヘジンが笑わせてくれる。

 基本の設定はこうだ。ヒョンビンが北の共和国のエリート特別捜査官で、ユ・ヘジンは韓国のベテランずっこけ刑事。10億ドルを持って北から南に逃げた国際犯罪組織のリーダーを南北共同で追跡することになった。そこにアメリカからFBIの捜査官ジャック(男前の上にガタイがよくて、見栄えのよいことこの上なし)が加わり、ややこしいことに三か国共同の国際共助捜査となる。

 3か国の思惑がからみ、互いに本心を隠して捜査に協力しあう。しかもどういうわけか滞在先がユ・ヘジンの自宅という(ありえんやろ)。で、韓国警察はこのヘジン刑事の自宅をずっと監視しているのである。韓国社会は日本以上にいたるところに監視カメラがあるようで、空恐ろしいことになっているようだ(これ、ほんまかな)。

 で、騙し騙されがくるくると変わるややこしい展開のうえに非現実的など派手アクションシーンが続いて、見ているほうはだんだん飽きてくる。もうそろそろええやんかあああと思い始めたころに男前二人のかっこいいシーンが出てくるので、またまた気を取り直す。最後は毒ガス爆弾騒ぎ。これまたありえーーーん!の連続シーン。

 というわけで、お正月にお気楽に観られる映画。これ、続続編できるかも?(レンタルDVD)

2022
韓国  Color  129分
監督:イ・ソクフン
脚本:イム・ソンスン
音楽:ファン・サンジュン
出演:ヒョンビン、ユ・ヘジン、イム・ユナ、ダニエル・ヘニー、チン・ソンギュ