前作の続編だが、えらく雰囲気が暗くなった。三部作の真ん中の宿命か、前作が持っていた新鮮な感動がなく、次回作に続く中途半端さが否めず、いまいちの印象を残した。監督がブライアン・シンガーというのも影響ありか。
たぶん、今作が過去と現在を往還するタイムトリップものという点が難しかったのだろう。タイムパラドクスをどう処理するつもりなのかが興味津々だったが、そんなことには製作者はさして関心を払っているように見えない。
アクションにも新味がなくて、目覚ましいものは感じなかった。面白かったのは堅物のはずのプロフェッサーが若いころは薬中でヘロヘロになっているところ。1973年という時代背景があるからだろう。
さあ、劇場公開の第三作に期待しよう。(レンタルDVD)
132分、アメリカ、2014
監督: ブライアン・シンガー、脚本: サイモン・キンバーグ、撮影: ニュートン・トーマス・サイジェル 、音楽: ジョン・オットマン
出演: ヒュー・ジャックマン、ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、ハル・ベリー、ニコラス・ホルト、エレン・ペイジ、ピーター・ディンクレイジ、ショーン・アシュモア、オマール・シー、イアン・マッケラン、パトリック・スチュワート