吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

ザ・ファブル 殺さない殺し屋

https://eiga.k-img.com/images/movie/93634/photo/09032213bc77de83/640.jpg?1607044565

 第1作よりも面白いやんか! 原作の漫画が面白いんだろうなあ、TwitterなどのSNSにしょっちゅう原作マンガの広告が上がってくるのを見ていると、読みたくてたまらなくさせる面白さがある。

 実写版になると主人公のイメージがかなり原作と異なるが、岡田准一のかっこよさが際立ち、なによりも切れとスピードのあるアクションシーンに度肝を抜かれる。カメラのカット割りと編集のうまさでアクションシーンも驚くべきものに仕上がっているが、それだけではなく岡田准一がやっぱりとてつもなく運動神経がいいのだろう。本人は格闘技オタクだそうな。

 舞台が大阪なので登場人物たちが大阪弁をしゃべっているだけでコメディっぽい。主人公のファブルもなぜか途中からだんだん大阪弁になってくる。殺し屋なのに殺しを封印され、ボスの命令で偽名を使って大阪で1年間暮らすことになったという設定は前作の通り。相棒のヨウコと兄妹と名乗って暮らしている。このヨウコも大酒飲みの殺し屋で、とっても強い。一癖も二癖もある登場人物たちが殺し合いをし、いや殺しをやってはならないファブルはかなり苦戦を強いられるのだが、超人なのでめちゃくちゃ強い。猫舌で熱いものが食べられないし、常識を知らないので周囲の人間に笑われている。

 コメディだったりシリアスだったり作風の雰囲気が2時間強の間にころころ変わるんだけれど、それなりに面白かった。まだまだ続きそう。(Netflix

2021
日本  Color  131分
監督:江口カン
アクション監督:横山誠
製作代表:高橋敏弘ほか
原作:南勝久
脚本:山浦雅大、江口カン
撮影:直井康志
音楽:グランドファンク
出演:岡田准一 ファブル/佐藤アキラ
木村文乃 佐藤ヨウコ
堤真一 宇津帆
平手友梨奈 佐羽ヒナコ
安藤政信 鈴木
黒瀬純 井崎
好井まさお 貝沼
橋本マナミ アイ
宮川大輔 ジャッカル富岡
山本美月 ミサキ
佐藤二朗 田高田
佐藤浩市 ボス