吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。

ジョン・ウィック

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 愛する妻を病気で亡くした元殺し屋のジョン・ウィック。ヤクザな世界から引退したつもりだったけど、どういう偶然か、彼の愛犬を殺し愛車を強奪したバカな若者がいた。これがまたロシアン・マフィアの親分の息子だったというのも何かの因縁か。でもね、いくら愛犬でもね、亡妻の最後のプレゼントだった犬だといってもね、犬を殺されたからってその報復に何十人もサクサクサクサク殺すかなあ。

 という、えげつない映画です。リアリティのかけらもない。あまりにもジョン・ウィックがダイハード男なのでもうほとんど神がかり。キアヌ・リーヴス、久しぶりにかっこええやんか。完璧な殺し屋。どんなことがあっても自分の「仕事」を全うする男。重傷を負っても絶対に治ってしまう男。つまり、どこにも実在しないようなスーパーマン

 というわけで、一切のリアリティを無視したすごいハードボイルドなので、こういう映画を観ると、内部に憤懣を抱えた人とかどす黒い復讐心に駆られている人が代償行為としてストレスを昇華できていいんじゃないかな。ジョン・ウィックの自宅が豪邸のうえにえらくきれいに整序されているのも不自然で、いろいろと変なところ満載なので、映画的にはこれでいいんだよ、という作品です。はい、これでいいのだ。全然頭を使わなくていいので、疲れているときにサクッと見るのに適した映画。(Amazonプライムビデオ)

2014
JOHN WICK
アメリカ / カナダ / 中国   101分 

監督:
チャド・スタエルスキ
共同監督:
デヴィッド・リーチ
脚本:
デレク・コルスタッド
撮影:
ジョナサン・セラ
音楽:
タイラー・ベイツジョエル・J・リチャード
出演:
キアヌ・リーヴスミカエル・ニクヴィストアルフィー・アレンブリジット・モイナハンウィレム・デフォー