吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。

2019-05-04から1日間の記事一覧

ザ・ワーズ 盗まれた人生

てっきり原作小説があるのだと思い込んでいたが、そうではないと知って驚いた。こういう話を映画で、オリジナル脚本で作る蛮勇にまずは拍手。 劇中劇として語られる、「他人が書いた原稿を使って立身出世した新人小説家」という設定がそもそも原作小説がある…

ドント・ウォーリー

今となっては「政治的に正しくない」と批判されそうな風刺漫画を1980年代から描いていた漫画家、ジョン・キャラハンについて知っている日本人は少ないだろう。彼の作品を見ると、どこかで見たことのある懐かしさがこみあげてくる。ヘタウマと言えばいいのか…

主戦場

いまだに「論争」が続く「日本軍慰安婦問題」は捏造なのか事実なのか。疑問に思った日系アメリカ人の三十代の映像作家が肯定否定両派の人々にインタビューした記録がこのドキュメンタリーである。 その編集のスピーディなこと! 監督ミキ・デザキ本人による…

あなたはまだ帰ってこない

本作はマルグリット・デュラスの自伝小説を原作とする映画で、多くの出来事がほぼ事実であると思われる。1944年6月1日にゲシュタポに逮捕された夫ロベール・アンテルムの行方を知るためにゲシュタポ本部に日参する30歳のマルグリットの焦燥を描く。マルグリ…

リバプール、最後の恋

4月初めにこの映画と「あなたはまだ帰ってこない」を続けて見た。どちらも女性が主人公なので、女性観客が多かった。特にこの映画は高齢女性が目立っていたね。 観客が現実では経験できないことを女優は代わりに体現し、観客に悲喜劇を体感させてくる。そう…

心の旅

強引な訴訟指揮で負け知らずの辣腕弁護士ヘンリーが、突然の事件に巻き込まれて記憶喪失となり、身体機能も失ってしまう。必死のリハビリでなんとか日常生活を送れるようにはなったが、記憶はなかなか戻らない。と同時に、かつての仕事人間だった自分に疑問…