吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

笑う故郷

こんなシニカルな映画が本国でヒットしたのかどうかがとっても気になる一作。本作の監督が作った「ル・コルビュジエの家」もたいてい変な映画だったが、本作もそれに負けず劣らず。要するに救いのない映画を作ってしまう人たちなんですね、彼らは。コメディ…

ベルファスト71

途中で誰と誰が敵なのか味方なのかわからなくなって、人物相関図を出してくれーと叫びそうになった。 1971年のベルファストを舞台にした戦争サスペンス。IRAとの熾烈な内戦(といっていいのか?)を戦っていたイギリス軍の一兵卒が体験した一夜の恐怖。何も…

ハロルドが笑う その日まで

独特のおかしさが漂う、北欧のコメディ。 イケアの創業者イングヴァル・カンプラードが実名で登場して誘拐されてしまう、というびっくり仰天もので、こんな映画がよく作れたもんだとあきれるやら可笑しいやら。この映画でイケアはこき下ろされているんだか持…

ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!

リュック・ベッソンの製作・脚本と聞いた瞬間に「ああ、そういう映画ね」と思って見に行ったら、やっぱりそういう映画だった。んで、上官役にJ・K・シモンズが登場した瞬間に「ああ、そういう役ね」と思ったら、やっぱりそういう役だった。 というわけで、一…

海賊じいちゃんの贈りもの

これは楽しい! 子役の芸達者ぶりには舌を巻く。とりわけ末っ子の愛らしいことったら、食べてしまいたいくらいだ。子どもたちの自然な表情や会話は、脚本無しで演じさせた結果ではないか。かなり長時間カメラを回し続けてようやく入手した貴重な映像、という…

イップ・マン 継承

これはもう完全に、イップマンという実在の人物の姿を借りた作り話だ。イップ・マンの伝記でもなんでもない。そう思ってみる方がいい。で、作り話ゆえにとっても面白い。 イップ・マンのシリーズを見ていると、中国人は全員カンフーができるんじゃないかと勘…

イップ・マン 葉問

前作では敵は日本だったが、今度は英国である。どちらも中国を支配下に置いた国だからね、反日・反英映画で中国人は溜飲を下げるのである。 もうこうなると史実とはまったく関係のない作り話であることが見え見えのお話になっている。翻って前作の日本軍人と…

2017年のマイベスト

最近はFacebookに投稿しているので、ブログはほとんどご無沙汰しております。映画の感想もあまり書く気が起きないというか、忙しすぎて書いている時間がありません。お薦め作については書けたら書く、というゆるゆるの感じで2017年の映画を少しずつでも書く…

イップ・マン 序章

ブルース・リーの師匠として知られる実在の武術家、“詠春拳”の達人、イップ・マン(葉問)の人生を描くシリーズ第1弾。イップマンの伝記映画がいろいろあってややこしいのだが、6作も作られた同名映画のうち、ドニー・イェン主演のシリーズは「序章」「葉問…