うーん、なんなんでしょうね、これは。ホラーなのに怖くない。いえ、前半けっこう怖いカメラワークでしたよ、うちのS次郎も「これってホラーやな、カメラの動かし方がホラーや」と言っていたくらいで、中学生にもわかるホラー映画。しかし、せっかくミイラを登場させているのにその怖さを活かしきれていない。ミイラの存在は途中までかなり怖かったというのに、いつ動くかとハラハラドキドキしているその怖さを最後まで引っ張らなきゃダメ。ミイラは動かすべきではなかった。
それにね、「ほんの2,3日でいいんです、ミイラを預かってもらえますか」って頼むか、ふつうそんなこと! でもってさらに「はい、わかりました」って引き受けるかよ、広野の一軒家に一人暮らしの女性が! このあたりがもうコメディになってしまっているのだな、これではいけません。
それにしてもこんなひどい映画なのにトヨエツは熱演している。一人頑張ってホラーの雰囲気を出しているのがすごい。さらに安達祐実、この人意外に怖い演技が出来るのだと知って新たな収穫。ま、時間の無駄映画です。(レンタルDVD)
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日本、2005年、上映時間 115分
監督・脚本: 黒沢清、製作: ジェイソン・チェほか、音楽 ゲイリー芦屋
出演: 中谷美紀、豊川悦司、西島秀俊、安達祐実、大杉漣