
どうせ「こんな映画だろう」と思って見にいったらやっぱりそんな映画だった(^^;)。
ローランド・エメリッヒ監督の作品には「インデペンデンス・デイ」というとんでもない愚作と「デイ・アフター・トゥモロー」というそこそこ面白く見られる作品があって(ほかにも「ゴジラ」という笑えるものもある)、本作はその間ぐらいでやや「インデペンデンス・デイ」寄り、というぐらいの出来。てまあ、おわかりでしょうか、この評価(^▽^)。しかし期待以上の(笑)トンデモ映画であり、雰囲気は「アポカリプト」に似ているのに似て非なる作品であります。いくら荒唐無稽な話ったって、ラストで反則技使うしねぇ~。
物語の構造も実にシンプルで、囚われの人となった美女を救いに困難な旅に出る男たち、という古典的な「お姫様救出作戦」。しかも荒唐無稽なのかリアルさに凝ったのかよくわからない中途半端な設定で、「いったいここはどこ? どれだけ歩いたの?」と不可解な旅程。雪が降る山から下りて砂漠を彷徨したり熱帯のジャングルを彷徨ったり、わずかの食糧と荷物でそれはなかろう~と思われる強行軍。推定数千キロは歩いているはず。んなバカな! さらに最後はピラミッドが登場して、それを作っている文明人たちは「空から飛んできた」だの「海底に沈んだ大陸からやって来た」だの、宇宙人かアトランティスの伝説か?
まあ、わたしとしてはサーベルタイガーやマンモスの重量級動物たちの活躍を期待していたわけで、マンモスくんたちはそれなりに頑張っていたけど、サーベルタイガーは出番が少なかったのが残念。
血湧き肉躍るアクションとスリルが待ちかまえているはずなのにまったくスリルもなければ緊張感もない、おまけに主役たちもいつも汚い顔で出てきて、「生まれてから一度もシャンプーしてないんじゃない?」というもつれた髪の毛にはちょっと… まあ、紀元前1万年にサラサラヘアーの美青年が登場したらそれも怖いかもしれないが(^▽^)。
エメリッヒ監督は確信犯的に「Political Correctness」を無視する映画を作るが、本作もそう。青い目をした美しい女性を救うために男達が旅に出る。その旅のリーダーが白人で、付き従うのは黒人やアジア系。こういうのってあちこちから批判が噴出しそうだけれど、平気みたいね。
疲れているときに頭を使わない映画でも見てリフレッシュしようと思ったけど、これじゃあ欲求不満が溜まるだけです。こういうのに比べたら、予告編上映していた「インディ・ジョーンズ」のほうがよっぽど楽しみであります。早く見たいよ~。
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監督: ローランド・エメリッヒ、製作: マイケル・ウィマーほか、脚本: ローランド・エメリッヒ、ハラルド・クローサー、音楽: ハラルド・クローサー、トマス・ワンダー
ナレーター: オマー・シャリフ
出演: スティーヴン・ストレイト、カミーラ・ベル、クリフ・カーティス