とある東南アジアの国で起きたクーデターに巻き込まれたアメリカ人駐在員が家族を連れて必死の脱出を試みる、サバイバルアクション映画。
主役が「エネミーライン」のオーウェン・ウィルソンだからマッチョなパパが孤軍奮闘するのかと思いきや、このパパ、さほど強くもない。で、そのパパ駐在員が赴任してきたときになぜか空港でピアース・ブロスナンと出くわせて、このおちゃらけイギリス人旅行者を見た瞬間に観客は誰もが「あ、(元)007」と思うわけ。なんでこんなところにいるの? やっぱりそうかあ、そうだよね。という展開。
クーデーターを起こしたアジア人は見境なく人を殺すし、欧米人は特に目の敵。ほとんど悪魔と同義語状態。これ、アジア人蔑視映画じゃないの、ひどいわ!と憤りながら見ていたら、ちゃんと落ちがありました。それでもねぇ。
絶体絶命のピンチを何度も潜り抜けるサスペンス風味はそれなりに堪能できたこの映画で、強かったのはパパではなくママだったということがわかってスカっとしました、個人的には。(Amazonプライムビデオ)
2015
NO ESCAPE
アメリカ Color 103分
監督:ジョン・エリック・ドゥードル
製作:ドリュー・ドゥードルほか
脚本:ジョン・エリック・ドゥードル、ドリュー・ドゥードル
撮影:レオ・アンスタン
音楽:マルコ・ベルトラミ、バック・サンダース
出演:オーウェン・ウィルソン、レイク・ベル、ピアース・ブロスナン、スターリング・ジェリンズ