吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。

さらば愛しきアウトロー

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 ロバート・レッドフォードの引退作だからこんなタイトルにしたのかもしれないが、原題のまま「老人と銃」にしてほしかったね。
 レッドフォードのあまりの老け方に涙が出そうだったが、映画の最後に彼の超絶ハンサムな若かりし頃の写真が一瞬映し出された瞬間に別の涙が出そうになった。やっぱりかっこいいわ、この人、最高。老人になってもこんなにかっこよくて、女性を口説けるんだからねえ。
 紳士強盗の異名を差し上げたいフォレスト・タッカーは実在の人物で、金目当てというよりほとんど趣味で銀行強盗を繰り返していた。彼に金を出せと言われた銀行員たちはその紳士的な老強盗のことを「幸せそうに見えた」と証言している。
 つかまってもつかまっても脱獄を繰り返したタッカーを追いかける刑事がケイシー・アフレック。彼はどんな役のときもモゴモゴとしゃべるからいつも演技が一緒やんか!
 タッカーと偶然知り合い、淡い恋に落ちる初老の「未亡人」がシシー・スペイセク。彼女のことは若いころ「気色悪い顔やな」と思っていただけだったが、今やシシーはとても美しく魅力的に老いている。これほど綺麗と思ったシシーはこの作品が初めてだ。
 クライムムービーにも関わらずほとんど銃撃戦もない、カーアクションもない、のほほんとした作品だが、面白い。でもあんまりにものんびりしているから、途中でちょっと寝てしまった(汗)。
 これは懲りない爺さんの生きざまを描いた物語である。こんな男もいた、という思いに畏敬の念すら抱かせる。映画的素材だなぁと実感。(レンタルDVD) 
 
2018
THE OLD MAN & THE GUN
アメリカ  Color  93分
監督:デヴィッド・ロウリー
製作:
ジェームズ・D・スターン、ロバート・レッドフォードほか
原作:
デヴィッド・グラン
脚本:
デヴィッド・ロウリー
撮影:
ジョー・アンダーソン
音楽:
ダニエル・ハート
出演:
ロバート・レッドフォードケイシー・アフレックダニー・グローヴァーシシー・スペイセク