このシリーズは眠らずに見たためしがない。今回も戦闘シーンが始まったら爆睡。よく考えたら「2」を見ていないから、余計に筋(すじ)がわからず、ロボットのキャラクターの位置づけがまったく不明。
しかし、ジョン・マルコヴィッチ演じる人物(大企業の中間管理職)の奇天烈なキャラクターなど、いかにもと思わせる設定にいろいろ笑いを誘われる。一部、ドタバタをやりすぎてうんざりする部分もあるが、まあ良しとしよう。
若手俳優が若さを発揮している傍で、一癖も二癖もあるベテランたちが、登場するだけで笑える役を嬉々として演じているところが面白い。「マクドーマンドとタトゥーロが同一画面上で一緒になると、その瞬間はコーエン兄弟の映画みたいになってしまう」と映画瓦版(http://www.eiga-kawaraban.com/11/11071201.html)に書いてあるのとまったく同じことをわたしも思って笑った。
メカニック好きの男の子たちにはやはりウケがいいこの映画、3Dになってさらに映像に磨きがかかった。わたしは機械が変身する場面が一番好きなのだが、この場面もたっぷり堪能できたし、それなりに満足。ただし、戦闘場面は基本的に大きな玩具たちの格闘技なので、格闘技が好きではないわたしには退屈なだけ。余りにも延々とこれでもかこれでもかとばかりに破壊の限りを尽くす殴り合いや斬り合いをされると苦痛である。154分の上映時間は長すぎるのではないか。しかしうちのY太郎(20歳)はまったく退屈しなかったと言っていたので、やっぱり男の子はこんな映画が好きなんですね。
なんでロボットのくせに髭が生えてるんだとかなんでロボットのくせにぼろ布をまとってるんだとかいろいろ突っ込みながら見るのも楽しみのひとつ。実を言うと、1969年のアポロ11号月面着陸の実際の映像が流れると、感動が蘇ってきて思わず背筋が震える思いがしたことを告白しておきます。人類が地球以外の星に足を踏み出すことがあるとは、あの映像を見て心から感動した11歳の自分を思い出して不思議なことに涙が出そうなほど感激した。映画の本筋とは全然関係ないところで大いに感動させられたので、その意味でもこの映画はわたしにとっては前半はたいそう面白いものであった。後半は寝ていたから知りません(~_~;)。
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TRANSFORMERS: DARK OF THE MOON
154分、アメリカ、2011
監督: マイケル・ベイ、製作: ドン・マーフィほか、製作総指揮: スティーヴン・スピルバーグほか、
脚本: アーレン・クルーガー、音楽: スティーヴ・ジャブロンスキー
出演: シャイア・ラブーフ、ジョシュ・デュアメル、ジョン・タートゥーロ、タイリース・ギブソン、パトリック・デンプシー、ジョン・マルコヴィッチ、フランシス・マクドーマンド