吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2021-07-18から1日間の記事一覧

リンドグレーン

「やかまし村の子どもたち」の原作者、アストリッド・リンドグレーンの若き日を描いた伝記映画。実はわたしはリンドグレーンの出世作の「長くつ下のピッピ」を読んだことがない。そもそも子どものころに絵本をほとんど読んでいないし、児童文学もあまり好き…

ウォーム・ボディーズ

異色のゾンビもの。 どういう経過か知らないが、世の中にゾンビ病が蔓延して8年後という設定になっている。もはや世界中に生き乗った人々はわずかにNYに居るのみ。ていう設定からしてもう全然意味不明なんですけど。なんでガソリンあるんですか。なんで電気…

昔々、アナトリアで

オープニングクレジットが終わったあとの巻頭ロングショットの美しさには息を飲む。薄暮のアナトリアの丘陵地帯。画面のど真ん中に少し寂しそうな、それでいて存在感のある木が1本。くねくねと曲がった道をライトを輝かせながら走ってくるのが3台の自動車で…

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

子どもの頃に大好きだった「若草物語」。わたしはもちろん自分自身を次女・ジョーに重ねて読んでいた。男勝りで活発で気の短いジョー、文才があって男に頼りたくないと思っている彼女がわたしの目指すべき憧れの存在に思えたものだ。 だから、50年ぶりに本作…