吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

コンテイジョン

今日は久しぶりの休肝日。ここのところあまりにも忙しくて体力を消耗したのか、体調が悪くてしんどいので、お酒は止め。かつては鉄の肝臓を誇ったわたしも寄る年波には勝てないのか、肝臓も腎臓も数値が悪くなってしまった。病人になる日も近い。 とはいえ、…

別離

「彼女が消えた浜辺」の見事な脚本に感嘆したファルハディ監督、再び同じようなテーマで描いたこの作品は、前作よりも国際市場を視野に入れたのか、外国人にも分かりやすいようにとの配慮が行き届いた脚本になっている。その狙いは見事的中、国際映画賞を総…

彼女が消えた浜辺

見事な脚本にうなった。 美人ばかり登場する。これまたすごい。一緒にDVDを見た長男Y太郎が「全部美人やなぁ。ペルシャ人は美人なんや。イラン人が美人なんじゃなくて、ペルシャ人が美人なの、わかった?」と偉そうに言ってた。 さて物語は。 イランの中流階…

ルイーサ

これは面白い。したたかに生きる老人達に喝采。 定年を間近にして突然解雇された一人暮らしのルイーサはどうやって生活すればいいのか? ルイーサは墓地の受付係として働いていたのだが、経営者が代替わりし、経営方針が変わっていきなり馘首された。悪いこ…

真夜中のカーボーイ

帰宅途中の駅のホームで長男Y太郎からメールを受信。映画見に行こうという誘いについ乗ってしまって、二人で午前十時の映画祭(2年目は十時だけではなく一日中上映)へ。 見終わってY太郎が「これ、鬱映画やろ。これを見たらもう一本映画を見ようという元気…

孤島の王

マスコミ試写にて。 「格差社会」の中で将来に希望を持てない悲惨な状況にあるはずの日本の若者が、なぜニューヨークのウォール街占拠運動のような社会の不正と格差を正す行動に立ち上がらないのか? 26歳の社会学者古市憲寿によると答は簡単、「日本の若者…

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 

ここまでくると物真似大会か。伝記映画の評価が本人に似ているか(似せたか)どうかで左右されていいのだろうか? 巻頭、老いたマーガレット・サッチャーが登場するシーンは、本人が映っていると思い込んだほど似ていた。しかし、よく見るとこれはメリル・ス…

マリリン 7日間の恋

ウィンザー城の図書室が映る、これも図書館映画の一つ。 ミシェル・ウィリアムズはいい役者になった。ミシェルがマリリン・モンローを演じるとは奇抜なキャスティングではないかと思うのはわたし一人ではあるまい。しかし、この二人の女優は似ていないにもか…