吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2021-07-05から1日間の記事一覧

ファーザー

個人的にはこれ以上ないぐらいに身につまされた作品だ。認知症の人間の感覚をこんなふうに描けるとは、驚く以外にはない。あまりにも素晴らしい脚本に感嘆して、映画を見ている途中で「これはすごい、この脚本はきっとアカデミー賞を獲っただろう」と確信し…

顔たち、ところどころ

この映画の魅力を堪能するためには大きなスクリーンで見るしかない。残念ながらわたしは自宅のテレビモニターで鑑賞したのだが、それでもiPadで見るより遙かに感動することができたのだから、やっぱり画面は大きいに限る。 ゴダールと同世代の女性監督である…