吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

キングコング:髑髏島の巨神


 これは面白い。最後の最後まで席を立ってはいけない。

 巻頭が太平洋戦争下の南洋の島での日米兵士の決戦であり、そこにキングコングが現れるという設定が面白い。時代は下ってベトナム戦争下のアメリカ軍が南海の孤島に調査団を派遣したらそこにキングコングがいた、ということでつまりはキングコングって戦争と因縁が深いのである。ベトナム戦争、ヘリコプター、ジャングル、コンラッド、謎の原住民、となると「地獄の黙示録」ではないですか! 映画ファンはワクワクしながら見ること間違いなし。

 キングコングの大きさも半端ないし、でかいのはコングだけではなくて次々と巨大生物が登場する、怪獣大決戦なのだ。オオトカゲの脳天カチ割り! まいったか!! 重量級の肉弾戦の迫力たるや、絶対に映画館で見るべき作品だ。

 ブロンド美女に恋するキングコングという基本路線は押さえつつ、惜しげもなく大怪獣を投入したところやキングコング破壊王ぶりを見せた点など、金に糸目つけない製作態度が天晴だ。
 続編も既に製作が始まっているらしい。あああ~、楽しみ!

KONG: SKULL ISLAND
118分、アメリカ、2017
監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ、脚本:ダン・ギルロイ、マックス・ボレンスタイン、撮影:ラリー・フォン、音楽:ヘンリー・ジャックマン
出演:トム・ヒドルストンサミュエル・L・ジャクソンジョン・グッドマンブリー・ラーソンジン・ティエン、MIYAVI、リチャード・ジェンキンス