吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

キューポラのある街

 これぞ労働映画。
 埼玉県川口市の鋳物工場街を舞台にした、貧しくとも懸命に生きる人々の様子を活写した作品。

 巻頭、鋳物工場での作業風景が写る。今はこんなふうに鋳物を作ることはないのではないか。どろどろに溶けた鉄を運ぶ様子には、労働災害が多発することを予感させるものがある。案の定、主人公ジュン(当時16歳の永小百合の可愛いこと! 抱きしめてグリグリしたくなる)の父親は鋳物工場のベテラン職人だが、脚を怪我して結局は解雇されるのである。若い労働組合員が労災保険が適用できるとジュンの父を説得しようとするのだが、頑として父は言うことを聞かない。中小の町工場では、親方(経営者)と職人は兄弟のようなものであり、労働者の権利など見向きもしない。この映画では労働組合の活躍や、労働者の権利がきちんと描かれており、さらには中学生のジュンに「一人が5歩前進するよりも、10人が1歩ずつ前進するほうがいい」という名言を吐かせるなど、極めて社会主義的な作品である。

 貧しい長屋暮らしのジュンは中学3年生。高校進学を夢見て懸命に勉強しているのだが、父の失業でそれも実現が遠のいてしまう。しっかりものの長女ジュンはやんちゃな弟や生まれたばかりの妹の面倒を見る勝気な少女だ。すぐに感情的になって泣いたりわめいたりするのも可愛い。何もかも一生懸命なところがけなげで、あの愛らしい吉永小百合が演じているのだからもう言うことなし。

 小学生が「所得倍増、所得倍増」とスローガンを嬉しそうに唱えたり、北朝鮮への帰国者を駅頭で鳴り物入りで見送る風景など、当時の政治経済状況がよくわかる描写が随所にあり、とても興味深い。テンポもよく、子どもたちのいたずらや遊びなども生き生きと描かれていて、労働者生活かくありき、という映画である。未来に向かう希望が描かれているのが1960年代だなぁとしみじみしてしまった。

 キューポラは鋳物工場の溶解炉のことで、その先端部分の排煙筒が煙突のように工場の屋根に突き出ていた。映画の巻頭でこの排煙筒が林立する様子が映し出される。(レンタルDVD)

100分、日本、1962
監督:浦山桐郎、企画:大塚和、原作:早船ちよ、脚本:今村昌平浦山桐郎、撮影:姫田真佐久、音楽:黛敏郎
出演:東野英治郎、杉山徳子、吉永小百合、市川好郎、鈴木光子、森坂秀樹、浜村純、菅井きん浜田光夫北林谷栄殿山泰司加藤武岡田可愛

 

殿、利息でござる

 これが、新しいテレビで初めて見たブルーレイディスク。あまりにもくっきりと画面が鮮明なので、背景が書き割りのように見えてしまう。人物と合成しているように見えるのはなぜなのだろう。こうなると、昔のフィルム映像が懐かしい。あの、なんとなく曖昧で厚みのあった映像がもう見られないのか。こんなふうに、くっきり鮮明だけれど、どこか平板な映像にはうんざりだ。そんなわけで、映像的にはきわめて不満足なんだけれど、ストーリーと演出には惹かれた。
 本作は、江戸時代中期の仙台藩で実際に起きた出来事を元に作られた。原作が「武士の家計簿」の作者だというから、きちんと調べてあるのだろうな、と思うが、ドラマとしてもよくできている。コメディにジャンル分けされているけれど、なかなかどうして、内容は実に真面目で、当時の町人や百姓の苦労がよくわかる感動物語だ。
 重税にあえぐ宿場の人々の困窮ぶりを見かねた商売人たちが、大名に金を貸して利子で町を救うというアイデアを思いつく。そのための資金も半端なく、当時の金で千両(今の3億円)を用意せねばならない。金持ちの大店(おおだな)の主人たちが、ある者は功名心に逸(はや)って金を出し、ある者はしぶしぶ提供し、またある者は店を傾けさせてまで身銭を切ろうとする。そんな悲喜こもごものてんやわんやを明るく楽しく、またしみじみと描いた。 
 日本中の大金持ちに見せたい映画。金というのは世のため人のために使うもんだよ! しかし、一番大事なのはそれよりも、重税を課している藩主に異議申し立てすることだろう。その根本のところが歯がゆいのが最大の難点だが、商人たちの異議申し立ては、それこそブルジョア民主主義革命が成功しないと無理だったんだろうなぁ(と、講座派みたいなことを言う)。(レンタル・ブルーレイ・ディスク)

129分、日本、2016
監督:中村義洋、原作:磯田道史『穀田屋十三郎』(文藝春秋刊『無私の日本人』所収)、脚本:中村義洋、鈴木謙一、音楽:安川午朗
出演:阿部サダヲ瑛太妻夫木聡竹内結子寺脇康文、きたろう、西村雅彦、松田龍平羽生結弦草笛光子山崎努

 

世界一キライなあなたに

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 ヒロインが超センスの悪い服を着ている上に体型がぽっちゃりしているという、田舎娘丸出しの恰好で登場し、さらには豊かすぎる表情で眉毛を自在に動かすのも気色悪く、「うわー、この映画は失敗だったか」と思っていたのだが、なかなかどうして、この彼女が実に愛らしく、その笑顔が見る人の心をほっこりさせる。

 物語の設定はまるで「最強のふたり」プラス「きみがくれたグッドライフ」。大富豪のイケメン若者が事故によって首から下が動かなくなり、彼は荒れて恋人とも別れてしまった。そんな彼の介護人として雇われたのはダサイ服装のルイーザ。よくしゃべりよく笑う彼女は、身体が不自由で心も荒んでいるウィルの気持ちを徐々に解きほぐしていく。ルイーザには健康そのものの恋人がいるのだが、いつしかウィルに惹かれていく。やがて二人は階級差を超えて恋に落ちるのだが。。。。

 イギリスが階級社会であることを強烈に印象付ける作品である。一方はお城に住む若者で、元気なころは企業買収の仕事をしていた。一方は労働者階級の娘で、狭い自宅には彼女の稼ぎをあてにする家族がいる。音楽の趣味も映画の趣味もまったく異なる二人は、文化資本の格差をまざまざと観客にみせつける。ウィルがルイーザを半ば馬鹿にして見せたDVDが映画「神々と男たち」というのが興味深い。「字幕なの?!」と驚くルイーザが、食い入るように見終わった瞬間に感動の言葉を吐くのがとても面白い。わたしももう一度「神々と男たち」を見直したくなったわ。

 ルイーザがウィルの生きる希望になり、二人は困難を乗り越えてハッピーエンドを迎える、というお話になるのかならないのかがミソで、ウィルが尊厳死安楽死)を決意していることが、彼らの愛にとって最大の障壁となる。

 男が賢くハンサムな大金持ちで、貧乏な女を教育し、金にあかせて彼女に贅沢な楽しみを教えていく、という設定はフェミニズム的かつ格差社会的な話題を提供してくれて、大学の教材によいのでは。

 ルイーザの父親ダウントン・アビーのミスター・ベイツです。

ME BEFORE YOU
110分、アメリカ、2016
監督:テア・シャーロック、原作:ジョジョモイーズ『ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日』、脚本:ジョジョモイーズ、音楽:クレイグ・アームストロング
出演:エミリア・クラーク、サム・クラフリン、ジャネット・マクティアチャールズ・ダンス、ブレンダン・コイル、スティーヴン・ピーコック、マシュー・ルイス

 

あゝ野麦峠

 日本の労働映画百選に選ばれた。
 飛騨の農村から信州岡谷の製糸工場に出稼ぎに行く12、3歳の少女たち。酷寒の野麦峠を決死の覚悟で越えていくのだが、何もわざわざそんな厳しい季節に雪山を渡らなくてもよさそうなのに、と思ってしまうが、夏は農繁期だから出発できないのだろう。険しい山道を歩くうちに、足を滑らせて谷底に落ちていく何人もの少女たちがいた。その中の一人が主人公政井みねである。大竹しのぶが本当に愛らしくけなげなみねを熱演していて涙をそそる。みねは実在の人物で、飛騨市に墓があり献花が絶えないという。
 みねは谷底に落ちたのだが、ロープでつながれていたため、引っ張り上げてもらえた。野麦峠から引き上げられて命拾いをした者は長生きするという言い伝えがあったという。

 佐藤忠男が『映画が語る働くということ』凱風社、2006.2 の中でこの作品を取り上げている。原作のルポルタージュとの違いを指摘しており、山本茂美の原作は、かつての女工たちが自分の労働に誇りを持っていたことや、経営者の中に立派な人物が少なからずいたことが書かれているという。おばあさんになった女工たちが昔の自分たちの生活を振り返って語ったその内容は、決してみじめなものではなかったという。製糸工場の長時間労働でも貧しい暮らしでも、郷里の農村暮らしのほうがさらに厳しかったのだ。
 「映画はその点、経営者の一家とその手先の検番をみんなロクでもない人格低劣な人間として描いている。資本主義の悪とはそんな中小企業経営者個々の人格的な悪ではないので、経営者と男はたいてい悪玉というこの描き方は作品としての奥行きを浅くしている」(p.33-34)と佐藤は述べている。 
 まさにその通りで、経営者一家は残虐無比な悪人で、女工たちは搾取される悲惨な存在というあまりにもわかりやすい描き方は退屈である。もっとも、女工の中にもしたたかなエゴイストがいて、経営者の息子とできて玉の輿に乗ろうという者もいるのだが。
 この映画では蚕のさなぎから繭を取り出し絹糸を引っ張り出すその工程が描かれていて、興味深い。お湯につけて蚕を殺し、糸を取るのはすべて手作業である。その工程が大変な悪臭を持つため、女工たちは汗と湿気と悪臭に苦しめられることになる。1日15時間労働はザラだし、宿舎には閂がかけられていて、まるで牢獄である。それでもお腹いっぱいに白米が食べられるので、彼女たちはたいそううれしそうだ。手先が不器用な者は製造数が少ないため、罰金を取られたり、飯抜きの罰を与えられる。みねは、不器用な同僚がお腹を空かせていることに抗議して、「飯抜き工女反対」と訴える。みね自身は腕がいいため「百円工女様」と呼ばれて故郷の父たちに尊重されるのだが、みねが懸命に稼いできた金を父は酒につぎ込み、仕事もしない。心優しいみねは、仲間たちを気遣い、励まし、懸命に支え合おうとする。

 この映画では、日露戦争時の好景気によって生糸相場があがり経営者たちが大儲けするさまが描かれてる。また、逆に相場の下落によって経営者が右往左往する場面もあり、糸相場の乱高下が印象付けられる。資本主義発展を最底辺で支えた紡績女工たちの姿を知ることは、今のわたしたちにも大事なことではなかろうか。多くの犠牲のもとに日本の経済発展は成し遂げられた。そのことを決して忘れてはならない。

 働き続けたみねが最後は結核を病んで死の床につき、打ち捨てられてく哀れさは涙をそそる。兄の背中に背負われて、野麦峠で「ああ、飛騨が見える」と嬉しそうにつぶやいてこと切れる姿に多くの観客が涙を流した。野麦峠から見える山々の美しさもこの映画の見所である。

 実話ではみねは結核ではなく腹膜炎で亡くなったという。齢わずか20歳であった。(レンタルDVD)

ああ野麦峠

154分、日本、1979
監督:山本薩夫、製作:持丸寛二ほか、原作:山本茂実、脚本:服部佳、音楽:佐藤勝
出演:大竹しのぶ原田美枝子、友里千賀子、古手川祐子三国連太郎西村晃地井武男、浅野亜子、森次晃嗣北林谷栄小松方正

 

X-MEN: アポカリプス

 アクションシーンが単調なので飽きてしまって途中少し爆睡。
 プロフェッサーが髪の毛ふさふさ状態から一気にスキンヘッドになってしまう原因や経過が見られたのがなによりも驚愕かつ感動的だった。

 マイケル・ファスベンダー目当てで見に行った本作で決定的に気付いたことは、この人には哀しい役が似合うということ。いつもいつもこれ以上ないというほどの悲哀をたたえた瞳をしている。彼に魅かれてしまう原因がそこにあったことにようやく気付いた。
 で、マイケル・ファスベンダー以外のところは既にほぼ忘れている(汗)。

 このシリーズは善悪の戦いが単純な二元論ではなく複雑にねじれているところが魅力だった。また、異形のミュータントがその姿のままで人間社会との共存は可能か、という問いかけがクリティカルで興味深かったのだ。その意味ではだんだんシリーズが持っていた深みがなくなってきているのは残念。

 今回は史上最強のミュータントである古代エジプト時代の恐るべき敵が1980年代によみがえる、というお話。この新シリーズは旧シリーズの前日譚を10年刻みで描いていくという趣向だ。60年代は冷戦真っ最中のキューバ危機が背景になっていて、政治史の確認という意味で面白かった。70年代はプロフェッサーがヒッピーふうだったのが意外だったし、ベトナム戦争の終結が描かれていて、現代史を考えさせる題材を提供していた。で、今回の80年代はいろいろと個人的には懐かしい。登場人物たちが「スターウォーズ」の第3作を見終わって劇場から出てくるシーンで、「シリーズものは第3作がダメなのよ」と喋っているのがツボだった。

 しかし、80年代的な面白さがどこにあったかというと、よくわからない。わたしが覚えていないだけか? とにかく目が覚めるようなシーンがほとんどなくて、むしろ眠くなる一方。派手なドカーン、バキューン、という音がして花火のような光線が発射されるだけで、それはアクションものとしても見所が少ないと言える。超能力を発揮しているといっても、そのシーンはやたら気張っているマグニートーの顔と手を映すしかなくて、芸がなさすぎる。
 あ、例外的に面白いシーンを忘れていた。それは超高速で移動が可能なクイックシルバーだ。彼にとってはすべてが止まって見えるほど遅いから、飛んでくる弾もひょいとつかんでポイと捨てられる。その技をストップモーションシーンで見るのが楽しい。これは「フューチャ・アンド・パスト」でもお馴染みになったもので、今回も見られたのは大満足。

 シリーズの掉尾を飾り、旧作へとつながるサーガがここで完成したとなると、まるでスターウォーズ六部作のようではないか。思わず、旧作第1作に戻って見直したくなるところが憎い。やっぱり最後までちゃんとシリーズは観ないとね。

X-MEN: APOCALYPSE
144分、アメリカ、2016 
監督: ブライアン・シンガー、製作: サイモン・キンバーグ、ブライアン・シンガーほか、脚本: サイモン・キンバーグ、撮影: ニュートン・トーマス・サイジェル 、音楽: ジョン・オットマン
出演: ジェームズ・マカヴォイマイケル・ファスベンダージェニファー・ローレンスオスカー・アイザックニコラス・ホルトローズ・バーンヒュー・ジャックマン

 

X-MEN: DAYS OF FUTURE PAST

 前作の続編だが、えらく雰囲気が暗くなった。三部作の真ん中の宿命か、前作が持っていた新鮮な感動がなく、次回作に続く中途半端さが否めず、いまいちの印象を残した。監督がブライアン・シンガーというのも影響ありか。
 たぶん、今作が過去と現在を往還するタイムトリップものという点が難しかったのだろう。タイムパラドクスをどう処理するつもりなのかが興味津々だったが、そんなことには製作者はさして関心を払っているように見えない。
 アクションにも新味がなくて、目覚ましいものは感じなかった。面白かったのは堅物のはずのプロフェッサーが若いころは薬中でヘロヘロになっているところ。1973年という時代背景があるからだろう。 
 さあ、劇場公開の第三作に期待しよう。(レンタルDVD)

132分、アメリカ、2014 
監督: ブライアン・シンガー、脚本: サイモン・キンバーグ、撮影: ニュートン・トーマス・サイジェル 、音楽: ジョン・オットマン
出演: ヒュー・ジャックマンジェームズ・マカヴォイマイケル・ファスベンダージェニファー・ローレンスハル・ベリーニコラス・ホルトエレン・ペイジピーター・ディンクレイジショーン・アシュモア、オマール・シー、イアン・マッケランパトリック・スチュワート

 

X-MEN:ファースト・ジェネレーション

 エックスメンシリーズの冒頭に戻るお話で、いかにしてエックスメンという集団が生まれたのかを描くのが本作。

 宿敵同士のプロフェッサーXとマグニートーが若いころは親友だったとか、彼らの生まれ育ちの違いが思想と理想の分裂を生むことが描かれて非常に興味深い。

 マグニートーナチスの収容所で母親を殺され、その仇を討つために復讐の権化と化し、やがては暴力を辞さない人間になっていくところは、ホロコーストを生き残ったユダヤ人が好戦的なイスラエル国家を建設したことと重なって見える。金持ちのボンボンで頭のいいプロフェッサーが融和主義者なのも首肯できる。マグニートーはどうしてヘルメットを被っているのか、なぜプロフェッサーが車椅子生活になったのかが描かれていて、これまでのシリーズで欠けていたパズルが一つずつ埋まっていく心地よさがこの映画にはある。

 1962年のキューバ危機にミュータントが絡んでいたという荒唐無稽なお話も大変面白くてよくできている。米ソの対立を裏で操る謎の男がケヴィン・ベーコン演じるミュータントで、この憎々し気な悪役ぶりが板についていてこれも大変よろしい。今から考えるとなんであんなに米ソは対立していたのだろうかと、冷戦時代が謎に思えてくる。ミュータントという共通の敵の前には手を組んで見せる米ソの狡猾さも現在の現実の国際政治を見るようで、このシリーズが決して子供騙しの漫画映画ではないことがわかる。

 ミュータント一人ずつのキャラクターもきちんと描きわかれており、後にミスティークとなるレイブンの愛らしさも特筆もの。ミュータントたちが自分の能力を制御し成長させていく過程もスピーディな演出で描かれており、アクションシーンの派手さだけではなくて、演出全体にメリハリがあって退屈しない。子どもから大人まで楽しめる。(レンタルDVD)

X-MEN: FIRST CLASS
131分、アメリカ、2011 
監督: マシュー・ヴォーン、原案: ブライアン・シンガー、脚本: マシュー・ヴォーン、ジェーン・ゴールドマン 、アシュリー・エドワード・ミラー、ザック・ステンツ、撮影: ジョン・マシソン、音楽: ヘンリー・ジャックマン
出演: ジェームズ・マカヴォイマイケル・ファスベンダーケヴィン・ベーコンローズ・バーンジャニュアリー・ジョーンズオリヴァー・プラットジェニファー・ローレンスニコラス・ホルト