吟遊旅人ピピのシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。感謝。

ロスト・バケーション

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 よい子は一人で海へ遊びに行ってはいけません、という教訓話
 鮫ですよ、鮫。食われます、はい、約3名。誰が食べられちゃうのか、よーく画面を見ていましょうね。基本的に男はすぐ食べられて、女はなかなか食べられません。ごちそうは最後にゆっくり食べようってのかね、鮫くん。
 舞台はメキシコのとある絶景海岸。本当に美しい砂浜なので、死ぬまでに一度は行ってみたいと思わせるようなところ。誰もこない穴場波乗りスポット。ヒロインは一緒に来るはずだった女友達が二日酔いでホテルでダウンしている間に一人だけ浜へ出て、サーフィンを楽しむ。ブレイク・ライヴリー、そのスタイルの良さを強調してウェットスーツを着用する場面からきっちり映し出してくれる。
 波乗りを楽しんだヒロインだったけれど、一人海に残されてちょっと不安になってきたわ…。出た出た出た! 巨大鮫、原題は「浅瀬」。そう、ここは浅瀬で、干潮になると岩礁が現れるというのがネタの仕込みで、あとはクラゲとか痛いサンゴとか、装置は万全。映画の巻頭で鮫に襲われる人間の映像が提示されるから、その場面がいつ登場するのかと観客はハラハラしながら待つ。
 ヒロインが医学生というのもサバイバル能力の高さを保証する設定で、どうやって彼女は自分の身を守り、けがを手当てするのか? いろいろと見どころがあってなかなかよかった。

 ストーリーにはさしたるひねりもなく、ただシチュエーションの面白さでハラハラさせてみました、というお話だが、夏の暑い午後に見ると目が覚めてよろしい。86分という短さもよいね。
 ところで、実はわたしは怖がりなので、大ヒット作の「ジョーズ」を未見なのであった。この映画で免疫付けて次はいよいよ「ジョーズ」に挑戦しようかな…。(U-NEXT)

THE SHALLOWS
86分、アメリカ、2016
監督:ジャウマ・コレット=セラ、脚本:アンソニー・ジャスウィンスキー、音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:ブレイク・ライヴリー、オスカー・ジャネーダ、ブレット・カレン、セドナ・レッグ