吟遊旅人ピピのシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。感謝。

プレデターズ

 こんな映画は趣味じゃないから、シリーズ全作まったく見ていない。でも、今回は予告編でなぜか心惹かれ、さらに女性陣の評判がいいので、ふと見てみようかなという気になり。


 本作のテーマはずばり、「友愛」。ああ、美しき友愛、ラポールでございます。して、友愛に反するようなことがいっぱい起きるから見てのお楽しみ。


 映画はいきなりエイドリアン・ブロディが空から降ってくるシーンから始まる。なんじゃこりゃ、いきなりすごいテンション! と思うまもなく、次々に人が空から振ってきて、パラシュートを開いて着地。観客はいきなり、「未知の惑星での人間狩り」というお話の世界に引きずり込まれる。集められた8人はいずれも戦場で戦闘中だったところを突然拉致されたらしくて、みんな武器を携行している。その中で異色なのは出勤途中で拉致された若い医師と、背広姿で決めている日本のやくざ。世界中から戦闘のプロが集められたのだ。見えない敵、プレデターとの死闘が始まった。生き残る者はいるのか?!


 という、SF。1987年の「プレデター」の大ヒット以来、この作品は手を変え品を変えて続編が作られているが、本作で初めて地球外に戦闘の場所を持ってきた。かなりの恐怖感とグロさが際だつが、それもプレデターが見えるまでのお話。プレデターが姿を現さないうちはとっても怖かったのに、彼らの姿が見えてからはすっかり興ざめ。なにあれ、ゲテモノ怪獣かい、まるで仮面ライダーに登場する怪人たちみたいやんか。



 やはり恐怖というのは見せないことによって募るのであって、見せたらダメなのだ。見えてしまったらプロレス映画になってしまう。



 先に本作のテーマが友愛と書いたけど、友愛を体現し全地球の良心を代表する女性兵士がイスラエル兵というあたりに本作の政治的意図が見え隠れする。日本のヤクザが極端に寡黙というところも<日本人らしさ>が出ていて面白い。

そうそう、本作でついにシネマイレージ6000ポイント突破。記念すべき作品がこれというのもなんですが、とにかくめでたい。さーて、一ヶ月フリーパスはいつ使おうかしらん。

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PREDATORS
107分、アメリカ、2010
監督: ニムロッド・アーントル、製作: ロバート・ロドリゲスほか、脚本: アレックス・リトヴァク、マイケル・フィンチ、音楽: ジョン・デブニー
出演: エイドリアン・ブロディダニー・トレホトファー・グレイスローレンス・フィッシュバーンアリシー・ブラガ、ウォルトン・ゴギンズ