吟遊旅人ピピのシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。感謝。

スティング

 全国のTOHOシネマズで開催中の「午前10時の映画祭、何度みてもすごい50本」、これは映画ファンにはたまらない企画。一年をかけて過去の名作を50本上映しようというプロジェクトで、しかもデジタルリマスターを試みるというのだからすごいのうえにすごい。若い人にスクリーンで映画をみてほしいという思いから、学生料金を500円に抑えている。大人も1000円だからこれは値打ち物。して、本作はその第3週目の作品。


 我が家の長男Y(この春から映像系の大学に進学)が50本全部見ると鼻息を荒くしていたが、既に第2週まで見逃してしまっている。本作を見るために息子とデートの一日だった。「スティング」は封切り時に鑑賞して以来だから、36年ぶりか。ネタはわかっているのに、二度見てもやっぱり面白い。初見のYはもちろん面白がって興奮していた。これは完璧な娯楽作だ。しかも、役者たちが上手いし、格好良い。ロバート・レッドフォードが驚くほどブラピに似ていることを改めて発見してしまった。もしこれを今リメイクするなら、絶対ブラピが主役だね。しかし、もうブラピも歳を取ってしまったから無理か…。


 今なら、イカサマ競馬のシーンはコンピュータを使ってハイテクにやるはずだが、舞台が1936年という時代設定なので、「電信屋」が活躍する。封切時の1970年代ですらもはや古くさい手だったのに、それでも当時、十分面白かった。そして今見てもやっぱり面白い。電信を使おうが飛脚だろうがコンピューターだろうが、メディアの問題ではなく、やはりどれだけアイデアで勝負するかで映画の面白さは決まるということだろう。
 

 詐欺師の話というのはうまく作れば本当に面白い。こういう、「騙し」の物語に観客は弱いのだ。アカデミー賞も受賞した傑作なので、今更映画のストーリーについて云々しません。とにかく文句なく楽しめる映画。超お奨め。

−−−−−−−−−
THE STING
上映時間 129分、1973年、アメリカ
監督: ジョージ・ロイ・ヒル、製作: トニー・ビル、マイケル・S・フィリップス、ジュリア・フィリップス、製作総指揮: リチャード・D・ザナック、脚本: デヴィッド・S・ウォード、音楽: マーヴィン・ハムリッシュ
出演: ロバート・レッドフォードポール・ニューマンロバート・ショウチャールズ・ダーニング、アイリーン・ブレナン