吟遊旅人ピピのシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。感謝。

X-ミッション

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 これほど手に汗握るスポーツアクション映画は初めてかも。CGなし、というのが驚きである。いや実に面白かった。

 で、ストーリーはといえば、主人公エドガーはFBIの潜入捜査官で、悪の組織「オザキ8」の実行集団に参入し、前人未到の山岳アクションに取り組む。
 とにかく巻頭いきなりの場面から、ありえない山岳バイクシーンが連なり、幅わずか50センチ(?)の稜線を駆けるオートバイクの疾走シーンからして「もうだめ、もうそんなの止めて、無理。目を開けていられない」状態のわたしとしては、あまりにもすごいアスリートチームの体力と無謀ぶりに心臓麻痺になりそう(心臓に毛が生えていると15歳の頃から言われていたけど、毛は未確認)だったが、次から次へと繰り出される無謀な山岳急流下りを見て、「この人たちは死んでもいい人たちばかりなので、それはそれで、お亡くなりになったら合掌しましましょう」と心ひそかに一人決意したのであった。

 んで、その犯罪者集団は私利私欲のために動いているのでなくて、「オザキ8」と言われる、まあいわば仏教者の修行難行ベスト8みたいなものを実行している団体である。彼らは近代文明が環境に及ぼした重大な犯罪を告発し、それを止めさせるために活動しているらしいのだが、その論理があまりにも単純なので、これって本気でそういう活動をしている実際世界の人たちに対する冒涜ではないかと疑ったけれど、とにかく本作ではその集団の発想があまりにも単純なのであほらしくて見ていられない。見ていられないのはそういう無理やりの理屈付けであって、そんな理屈よりもアクションシーンは確かに素晴らしかった。

 というわけで、映画的にはストーリーはどうでもよくて、アクションシーンをひたすら楽しんでほしい。ということは、これは自宅の小さなモニターで見てもダメってことやんか。

POINT BREAK
114分、ドイツ/中国/アメリカ、2015
監督: エリクソン・コア、製作: アンドリュー・A・コソーヴ ほか、脚本: カート・ウィマー、音楽: トム・ホルケンボルフ

出演: エドガー・ラミレス、ルーク・ブレイシー、テリーサ・パーマーデルロイ・リンドーレイ・ウィンストン