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吟遊旅人ピピのシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。感謝。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

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 スーパーマンバットマンの対決に続いて、ヒーロー同志が戦うお話。こういうのが流行なんだろうか、それともネタ切れでぶっ飛んだ悪役を生み出せないために苦肉の策で考えついたのか。正義の味方アメリカ合衆国軍が活躍するたびに民間人を含めた犠牲者が増えるという現実を反映したストーリーになっているのだろう。

 映画を見る前から猛烈に眠かったので最後まで起きていられるか心配だったのだが、案の定途中何度も寝落ちしたので、そもそもなんで味方同士が紅白歌合戦みたいに二組に分かれちゃったのかがさっぱりわからない。目が覚めたらキャプテンアメリカ派とアイアンマン派の二手に分かれて殴り合い。それも延々と続くスピーディなものなので、目が疲れるし飽きてくるし。アクションシーンの映像がなんであんなに不自然にコマ落としみたいなのか。もっと流れるように美しいカメラの動きを見せてほしいわ。

 ここまで科学技術が発達しているのに、アクションの基本が殴り合いだったり弓矢を放ったりという時代錯誤のものなので、それが面白いと言えば面白いけれど、延々とやられると飽食する。爆睡の山場は何度も何度も繰り返すので、都合1時間は寝たかもしれない。それでも「正義の味方同士の戦い」というコンセプトが面白いので、観客は喜んでいた模様。上映後に青年二人連れが興奮した口調でマーベルコミックのことを語り合いながら劇場を後にしていた様子も微笑ましい。

 劇場版パンフレットでストーリーを確認したところ(トホホ)、仲たがいの原因はスーパーマンバットマンのケースと同じく、ヒーローが暴れまわると犠牲者が続出するということらしい。また、政府機関の統制下に入るかどうかの選択肢を巡っても対立した。ここで面白いのは、本来政府なんかのいうことを聞くはずのないトニー・スターク(アイアンマン)が権力に屈し、元軍人のスティーブ・ロジャーズ(キャプテンアメリカ)が国家統制を嫌うというねじれ。どういう心境の変化でこうなったのか、そのあたりの経過を全然把握していないので誰か教えてほしいわ。

 それにしても、これでもかとばかり主役級のヒーローが登場するので、ファンは大喜びではなかろうか。

CAPTAIN AMERICA: CIVIL WAR
148分、アメリカ、2016 
監督: アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ、脚本: クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー 、撮影: トレント・オパロック、音楽: ヘンリー・ジャックマン
出演: クリス・エヴァンス、ロバート・ダウニー・Jr、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキードン・チードル、ジェレミー・レナー、チャドウィック・ボーズマンポール・ベタニーエリザベス・オルセンポール・ラッド、エミリー・ヴァンキャンプ、トム・ホランドウィリアム・ハート