吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2030年ごろかも。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

ミスター・ロンリー


 アイデンティティの虜囚であることをやめ、なりたい自分になりきって生きることを選んだ不器用な人間たち。けれど、結局他者の中に自分の生きる道は見つからなかった。という、お話。

 ストーリーやテーマに惹かれて見たけれど、ここまでつまらないとは思わなかった。あまりのくだらなさに途中ところどころ早送り。

 マイケル・ジャクソンになりきって生きる男とマリリン・モンローとして生きる女が出会い、物まね芸人たちを集めてスコットランドの古城で共同生活を送る。史上最大のショーを目指す彼らはしかし、ショーの失敗に意気消沈。
 一方、その話とはなんのつながりもなく、航行中の飛行機から誤って落ちたけれど奇跡のように助かった尼さんの話が並行して描かれる。このサイドストーリーの結末もまた予想がつくのだが、映画全体に色濃く不条理劇の香りが漂う。しかし、ここまで散漫に演出されると退屈にもほどがあり、まともに見ていられない。

 というわけで、時間の無駄映画でした。まあ、マイケル・ジャクソンの物まねがちょっと面白かったぐらいかな。あ、そうそう、ヴェルナー・ヘルツォーク監督が神父役で登場していたのでした。これは後から知ってびっくり。(レンタルDVD)

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ミスター・ロンリー(2007)
MISTER LONELY
イギリス/フランス、2007年、上映時間 111分
監督: ハーモニー・コリン、製作: ナージャ・ロメイン、脚本: ハーモニー・コリン、アヴィ・コーリン、音楽: ジェイソン・スペースマン、ザ・サン・シティ・ガールズ
出演: ディエゴ・ルナサマンサ・モートンドニ・ラヴァンヴェルナー・ヘルツォーク