吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2030年ごろかも。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

ダーウィン・アワード


 ダーウィン賞ってほんとにあるというから不謹慎! 馬鹿馬鹿しい死に方をすることによってバカの遺伝子を後生に遺さなかった功績を称える賞だそうで。

 で、本作はそのダーウィン賞受賞の「おバカな死に方」をした人々を調査して、どんな人間がバカな死に方をして死亡率を無意味に上げるのかを確定するという保険調査員のお話。優秀なプロファイラーだったのに血を見ると失神するという警官が警察をクビになり、保険会社に就職せんと売り見込みに。試しに美人保険調査員と組んで仕事をすることになったのはいいけれど…


 予告編では、とにかくバカな死に方をした人の場面が次々登場したのでこれはてっきりどたばたコメディかと思ったのだけれど、案外と真面目というか、けっこうしんみりしたラブストーリーだったりしたのでちょっと驚き。とはいえ、やっぱり随所でばかばかしさに笑えるコメディです。

 ジョセフ・ファインズの見事なプロファイリングぶりに驚かされる巻頭、これはまるで名探偵ホームズですな。で、その見事な腕前にもかかわらず連続殺人鬼を取り逃がすという失態を演じて保険会社に転職を希望。どんな人間が保険会社のリスクを増やすかを調査するというかなりユニークなお話で、アイデアは大変よかった。ほんとにこんな死に方をした人間がどれほどいるのか知らないけれど、自動販売機に押しつぶされたサラリーマンだの自家用車にロケットエンジンを積み込んで爆走した男とか、いろいろおります。

 ジョセフ・ファインズのお相手をするのはウィノナ・ライダー。もちろん美女に恋してしまう男は彼女といい仲になりたいけれど、シャイなためにろくに口説くこともできないし…。うじうじしていたのでありますが…。


 爆笑したいと思っている人には中途半端な笑いしかなく、ラブコメを見たいという人にもいまいちな作品。とはいえアイデアがいいのでそれなりに引き込まれることも確かであり、というわけで見ている間はけっこう楽しんだけれど、見終わって一週間以内に詳細はすべて忘れているというような映画です。気分転換の暇つぶしにはいいいかも。(レンタルDVD)(PG-12)

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ダーウィン・アワード
THE DARWIN AWARDS
アメリカ、2006年、上映時間 95分
監督・脚本: フィン・テイラー、製作: ジェーン・シンデルほか、音楽: デヴィッド・キティ
出演: ジョセフ・ファインズウィノナ・ライダー、デヴィッド・アークエット、
ジュリエット・ルイス、ジュリアナ・マーグリーズ、メタリカ