吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2030年ごろかも。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

団塊ボーイズ


 あ、なんとディズニー映画であったか。どうりで毒がない。団塊世代の中年男たちがはちゃめちゃ暴れ回る痛快毒毒しいお話かと期待したのに、お子様も安心映画でございます。それに、主役の男4人は団塊世代じゃないし。なんかタイトルと中身に齟齬がありますなぁ。

 いい年をしたおじさんたちがハーレーを駆って街を練り歩く、もとい、練り走る(こういうのをなんて言うんだっけ? なんとか走り? つるんで走ること、あー、忘れた)冒頭のシーン、これが実にハーレーが美しくて良い。これほどまでに使用感がないきれいなバイクってあり?

 で、なんだかんだと個人の事情はいろいろあれど、おじさん4人は西海岸目指して道標なき旅に出た! というロード・ムービー。もっとはちゃめちゃにいろんなことがあるかと思いきや、さにあらん。しかし、それでもディズニーの安心映画にしては精一杯頑張ったのかもしれない。ゲイネタについては失笑ものであり、これはいかがなものかと思うような笑いであるが、そのほかも、ライダーたちの生態がいやに真面目でおとなしい。男たちそれぞれのストレスの事情についてはほんとにありがちな話ばかりで、しかもその描写がさらりさらりとあっさりしているため、身につまされるようなことがない。全編これ、あっさりときれいで、ディズニーの安心映画そのもの。しかし、その安心無害映画にもかかわらずちゃんと退屈しかけたところで山場を作ってくれたりするからディズニー侮るまじ。

 まあ、最後の最後までリアリティのないおとぎ話だなぁ、これでは40点。と思っていたら、最後にいきなり点数アップの場面が! ここでやっと合格点に達しました。ま、未見の方のために書かないでおきます。


 ハーレー好きにはいいかもしれませんが、せいぜい退屈しのぎ程度のお話でしかありませんので、そこのところは期待せずに見てそこそこ、という作品。(レンタルDVD)

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団塊ボーイズ
WILD HOGS
アメリカ、2007年、上映時間 99分
監督: ウォルト・ベッカー、製作: マイク・トーリンほか、脚本: ブラッド・コープランド、音楽: テディ・カステルッチ
出演: ジョン・トラヴォルタティム・アレンマーティン・ローレンス、ウィリアム・H・メイシー、マリサ・トメイ、ジル・ヘネシーレイ・リオッタピーター・フォンダ