吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2030年ごろかも。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

40歳の童貞男


どうでもいいような話をよくぞ2時間引っ張ったと思うけど、これ、本編以上に特典映像が面白かった。

 40歳まで童貞できてしまった男アンディは、フィギュアとテレビゲームを集めまくるオタク男だが、根は真面目で案外ロハスなのだ。何しろ運転免許も持ってなくて自転車通勤しているんだからね。

 アンディが童貞だと知ってしまった彼の同僚3人のおせっかいが面白いが、この同僚たちがどうしようもなく下品で下ネタばかりしゃべりまくるのにはちょっとうんざり。それに対して女性を尊重しているアンディは好感度高し。

 この映画、ネタはいろいろと面白く、それぞれ瞬間芸的には笑えるけれど、だからどうしたという空虚感があり、シニカルさや批評性に欠ける。ま、一番面白かったのは特典映像についていた未公開カット集で、アンディが美人ニュースキャスター相手に妄想にふけるシーンなんて最高。それから、監督のコメンタリーでわかったんだけれど、意外とこの映画はアドリブが多い。アドリブであれだけ次々面白いセリフが出てくるというのは役者に力があるということですな。

 ま、お気楽に見られる下ネタコメディということで。教訓的なところは、やっぱり愛のないセックスはいけません、ということですね。(レンタルDVD)(R-15)

---------------
40歳の童貞男
THE 40 YEAR OLD VIRGIN
アメリカ、2005年、上映時間 116分
製作・監督・脚本: ジャド・アパトー、製作: ショーナ・ロバートソンほか、製作総指揮: スティーヴ・カレル、音楽: ライル・ワークマン
出演: スティーヴ・カレルキャサリン・キーナーポール・ラッド、ロマニー・マルコ、セス・ローゲンエリザベス・バンクス