ソネアキラさんがこの本を読了されたようだ。
bk1に気合を入れて書評投稿されるというので、楽しみにしている。
わたしは書こうと思ったけど、既にkingさんがすばらしい書評を書いておられるし、ほとんどわたしの感想と似ているので、投稿をためらっているうちに、図書館に本を返してしまったのでもう書けなくなってしまった。
これほど、読んでいる最中は苦痛でたまらないのに後からじわじわ浸みてくる本も珍しい。
古風な文体は、源氏物語以来の日本文の伝統が現代にも息づいていると感じさせるものがある。
しかも、縦横にゆきかう思索のさまよいは、夢幻とうつつ世の境をなくし、生きるリアリティは「死」と隣あわせでこそ実感できることを読者に知らしめる。
そこかしこに漂う死の香りは不思議と親しみのもてるものだ。既にわたしももう「死」のほうに近い年齢になったということか。
遠い昔の友人の秘め事も、不思議と脳裏にくっきり浮かぶようで、映画の一シーンを見ているようなざわめきと官能の昂ぶりをもたらす。
ソネさんによればこの感覚は、
「形而下に訴えるというのか、ゲスな表現をすれば、キ○タマを握られたというか」
ということらしい。
わたしはキ○タマを握られたことがないのでわからないが、こういうとき、女性ならどう喩えるんだろう。いま少し言葉が浮かんだが、ここに書くことは控えさせていただきます(笑)。
とにかく、もう一度読んでみたい小説だ。
『アフターダーク』? 比べ物にならん。(ごめんなさい、shohojiさん)