『週刊金曜日』誌上で井家上隆幸に「読んではいけない」と酷評された本だが、それほどひどいとは思えなかった。
むしろ、今までよくわかっていなかったタリバンとアルカイダの違いや関係もよくわかって、わたしには大変よい本だった。
そもそもなんでアルカイダがアフガニスタンにいるのかすらわかっていないというお粗末な状況認識だったわたしに、この本はそういう事情をよく知らせてくれるよい本だ。
もちろん、アルカイダを率いるオサマ・ビンラディンのことは原理主義に凝り固まったテロリストという著者の基本認識があり、パレスチナでのイスラエルの蛮行について触れないという偏った立場だが、そのことじたいがそれほど非難されるべきことでもなかろう。パレスチナ問題についてはどちらかの立場に明確に立ちえない人々はいくらでもいるし、とりあえずそのことに蓋をしたとしても、しょうがいない。なにしろ著者はNHKの職員なんだし。
バーミヤンの大仏という世界遺産の破壊は国際社会の無関心が一因だとちゃんと著者高木氏は述べている。「ビンラディンの策略とタリバンの無知」で国際社会の無関心を免罪などしていない。本書はそれほど単純な結論を導いてはいない。ここは評者井家上氏の誤読だ。
井家上氏の酷評よりも、太田昌国さんの書評のほうがはるかにわたしの読後感に近い。
太田さんの書評はこちら
ところで、今日は昼休みに敢然として大川の桜並木を歩いた。いや、そんな蛮勇を奮ったわけじゃないけど、なにしろ花粉が怖いので…(^^ゞ ばっちりマスクをして汗ばむ陽気のもと、桜を眺めた。満開ぢゃぁ~。気持ちよかった。
今夜は夜桜宴会のまたとないチャンスだ。大川沿いの桜の下はほとんど空き場所ばないぐらいに場所取り合戦が繰り広げられていた。昼間から場所取りのためにシートの上で寝転んでいるのは総務部宴会係長か、はたまた退職者嘱託組か。背広の上着を脱いで場所取りのための昼寝を決め込んでいるサラリーマンやら、するめとお茶で時間をつぶす初老のサラリーマン二人組とか、まあこんなところで番をさせられる人は閑職にいるには違いない。
一面に場所取りブルーシートが引かれているど真ん中の一番いい場所を陣取って昼間から宴会やっているのは中年主婦グループ。いいねぇ、おばさんたちはのんびりできて。
ケータイを持って出れば写真を撮れたのにおしいことをした。来週まだ桜が残っていれば、カメラを持ってもう一度花見をするとしよう。でも花粉は怖い。今日も職場に戻ってからが大変だった。マスクをはずして仕事を再開、15分ほど経つと、くしゃみ・鼻水・咳の連発。やむなくマスクをかけて仕事に就く。あー、やだやだ。しまいには頭も痛くなったし。ゆーうつ。
<書誌情報>
大仏破壊 : バーミアン遺跡はなぜ破壊されたのか
高木徹著. 文藝春秋, 2004