吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2030年ごろかも。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

トラップ

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 サイコパス犯人が主人公で、彼の視点で物語られるといういっぷう変わった作品。ナイト・シャマランはいろんなことを考えつく監督だが、今度はそう来たか、という驚きがあった。なんの事前情報も容れずにこの映画を見た人は、主人公クーパーがCIAの特殊工作員か警官か、と思うことだろう。いえいえ、そうではありませぬ。

 というわけで、正義の味方にしか見えない主人公が娘を伴ってやってきたコンサート会場で繰り広げられる壮大な罠。罠にはめようとしているのは警察で、嵌められそうになってその罠をかいくぐっていくのが主人公。映画が始まってしばらくは彼が重大事件んの犯人であることが伏せられているので、謎めいて面白い。しかし彼が犯人だと知っていて見ていたら逆に緊迫感が増してくるから不思議だ。ついつい、主人公に肩入れしそうになるではないか。危ない危ない。

 この殺人鬼クーパーは娘を愛するよきパパなのだが、正体がわかってからは恐ろしさ倍増。ナイト・シャマラン作品としては珍しく超常現象が起きないのがよろしい。(レンタルDVD)

2024
TRAP
アメリカ  Color  105分
監督:M・ナイト・シャマラン
製作:アシュウィン・ラジャンほか
製作総指揮:スティーヴン・シュナイダー
脚本:M・ナイト・シャマラン
撮影:サヨムプー・ムックディプローム
音楽:ヘルディス・ステファンスドッティル
出演:ジョシュ・ハートネット、アリエル・ドノヒュー、サレカ・ナイト・シャマラン、ヘイリー・ミルズ、アリソン・ピル