作家佐藤愛子のエッセイを原作とする。
佐藤は90歳になったいま、断筆宣言して寄る辺ない日々を過ごしていた。そんな彼女のもとに、馴染みの編集者・吉川がエッセイの執筆依頼を持ち込んでくる。吉川は職場ではパワハラ上司と呼ばれる昭和の古い価値観を引きずった中年男。なかなか首を縦に振らない佐藤愛子だったが、実は元気を持て余している彼女と、なんとか起死回生のヒット作をと虎視眈々の吉川が組んだエッセイは思わぬ大ヒット。佐藤の辛辣なエッセイが大うけとなったというのも面白可笑し。
これは実に楽しい映画だ。原作が面白いのだろう。そして、原作エッセイを書いた佐藤愛子という作家の性格や考え方が受けるのだろう。実にキップよく面白い人だ。この映画の公開後に亡くなったのではないかと思っていたらとんでもない。既に100歳を超えてまだご存健在である。
唐沢寿明が絵に描いたような昭和のパワハラおじさんを演じて秀逸。(レンタルDVD)
2024
日本 Color 99分
監督:前田哲
企画・プロデュース:岡田有正
原作:佐藤愛子 『九十歳。何がめでたい』『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』(小学館刊)
脚本:大島里美
撮影:山本英夫
音楽:富貴晴美
出演:草笛光子、唐沢寿明、藤間爽子、片岡千之助、中島瑠菜、オダギリジョー、清水ミチコ、石田ひかり、三谷幸喜、木村多江、真矢ミキ
