吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2030年ごろかも。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女

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 眠い時に目が覚める映画を! というわけでカーアクション満載のこの映画。「ベイビー・ドライバー」の韓国版というところか。運転手は若い女、ウナ。彼女は脱北してきたという生い立ちで、越境の際に家族を全員失っている。そんなトラウマ女性がハンドルを握って危険な荷物を運ぶ特殊運転の腕前を見せる。今回の危険な荷物は、なんと男の子。ヤクザか警官かわからないというか兼業しているという極悪人を相手に大金を巡って派手に暴れまくる。

 主役のパク・ソダムは「パラサイト 半地下の家族」の時もちょっとワルな雰囲気を絶妙に醸し出していたように、なかなか味のある女優である。整形してなさそうな顔がかわいくて良い。影を背負って生きる女の雰囲気もそこはかとなく漂わせている。彼女は本当にあんなに運転がうまいのだろうか?

 まあ、車に興味のないわたしが見ても面白かったから眠気覚ましにいいのではないか。それにしても東アジアの映画は湿っぽさがぐっと上がるね。子役が可愛くて演技も抜群に上手い。頭がよさそうな感じが高感度アップ。しかしこんな血みどろの映画に出演させてもいいのか? わたしが親なら反対するけどなー。

 こういうヤクザなアクション映画にでも脱北といった政治問題がさりげなくからんでくるのが韓国映画の特徴だ。(Amazonプライムビデオ)

2022
SPECIAL DELIVERY
韓国  Color  109分
監督:パク・デミン
脚本:パク・デミン
撮影:ホン・ジェシ
音楽:ファン・サンジュン
出演:パク・ソダム、ソン・セビョク、キム・ウィソン、チョン・ヒョンジュン、ハン・ヒョンミン