吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

感染家族

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 今まで見たゾンビ映画で一番面白かったかも。とにかく笑った。もうあほらしい設定、あほらしい展開、あほらしい途中経過、あほらしい結末。すべてがあほらしくて笑える。

 とある田舎町に突然現れた若いゾンビ。これがゾンンビのくせに弱くて、犬に追いかけられたり若い娘に股間を蹴り上げられたり、とうとう車にはねられてしまうではないか。しかしやっぱりゾンビなので人間を襲って噛みつき、けがをさせる。それがゾンビであることを知らない村人たち。ゾンビに噛まれた老人は翌日なぜか若返り、それを見た息子がゾンビを利用した「若返り術」で一儲けをたくらむ。さてその金儲けはうまくいくのか?!

 回春を欲望する老人たちが次々とゾンビに噛まれて若返り、俄然元気になる。しかし物事はそううまくはいかないのだ。そう、もちろんいずれ彼らは全員本物のゾンビらしくなってくるから村は大騒ぎ! その一方で、最初にゾンビになった若者はどんどん「人間らしく」なっていく。

 さてこの騒動の結末は?! お笑いお笑い、スリルとアクション、ハラハラドキドキゲラゲラ、の末にやたっ、強き者、汝の名は女。いやあ、こういう結末好きです。最後の最後まで笑うしかない。(Netflix

2019
THE ODD FAMILY: ZOMBIE ON SALE
韓国  Color  112分

監督:イ・ミンジェ
脚本:イ・ミンジェ
撮影:チョ・ヒョンレ
音楽:ファン・サンジュン
出演:チョン・ジェヨン、キム・ナムギル、オム・ジウォン、イ・スギョン、チョン・ガラム、パク・イナン