吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。

1941 モスクワ攻防戦80年目の真実

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 わたしは本作を1月に観たのだが、ウクライナへの侵攻が始まって半年近くが経とうとする今、改めてロシア人のナショナリズムを鼓舞する戦争映画だったと思い出す。

 ドツが独ソ不可侵条約を突然破棄して大戦車隊を組織してモスクワ目指してやってきている! これを阻止せよと命じられたのは士官候補生たち、若者部隊。まだ訓練の途中で実戦経験もないのにいきなりドイツの最強戦車隊と肉弾戦を展開するのである。

 やはり戦場は地獄で、でもそこでも恋の花は咲き、美しい女子看護兵をめぐって青年たちの恋のさや当てが始まる。ロマンスありアクションありの戦争映画。どこまでが史実なのかよくわからないが、こんな軍備でよくドイツ軍を駆逐できたもんだと驚くばかり。以前、「スターリングラード」(2000年)を見たときも思ったが、全然ダメダメなソ連軍がなんで勝てたんだろうか不思議。ただし、今度の映画では自国兵を後ろから撃つソ連兵なんかは登場しない。ハラショー!

 「ソ連・ドイツ両軍の戦車、装甲車、大砲、航空機などの兵器は、博物館に保管されている“本物”が使用された」(allciinemより)というから凝りに凝っている。

 新書大賞2020を獲った、大木毅 著『独ソ戦』を読まなくては!(レンタルDVD)

2020
THE LAST FRONTIER
ロシア  Color  142分

監督:ヴァディム・シメリョフ
製作:イゴール・ウゴルニコフ
脚本:ヴァディム・シメリョフ、イゴール・ウゴルニコフ
撮影:アンドレイ・グルキン
音楽:ユーリ・ポテイェンコ
出演:アレクセイ・バルドゥコフ、イェフゲニー・ディアトロフ、セルゲイ・ベズルコフ、ルボフ・コンスタンチノヴァ、エカテリーナ・レドニコワ、セルゲイ・ボンダルチュク