吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2030年ごろかも。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

マイ ビューティフル ガーデン

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 時代はいつなのだろう? タイプライターを叩いているから1960年頃か? 主人公は作家を目指しているが今は図書館でアルバイトをしている若く愛らしい女性、ベラ。 そんな彼女が勤める図書館は一昔もふた昔も前の図書館らしい、静寂の館だ。しゃべるな、飲食するな、という禁止だらけの図書館ではスタッフ同士も気を使って文字板を掲げながら会話しているようなありさま。
 ベラは自身が勤める図書館に足しげくやってくる青年に恋をした。しかしベラは私生活ではアパートの庭を放置して見るも無残なイングリッシュガーデンにしてしまったために、立ち退きを要求されている。庭を元に戻さなければいけないのだ、しかも一ヶ月以内に! 彼女が植物を恐れる体質になったのは、ひょっとしたら公園に捨てられていた捨て子だったという出自が関係しているのかもしれない。
 主人公ベラを演じたのは、ダウントンアビーの末娘ではないか! 久しぶりだねぇ。ちょっと雰囲気が大人っぽくなったかな。
 庭造りを通した不思議なハートフルコメディ、こんな感じの映画もいいかな。前半あまりにも退屈だったのでどうなることやらと思ったが、なかなかいい感じに終わりました。
 こういう映画を観ると、やはり図書館員に対する一種のステレオタイプを感じてしまう。引きこもり傾向がある、内気でちょっと感覚が他人(ひと)とずれているような人間、という。そんな主人公が他者との交わりを通じて自分を開いていく映画。でも図書館にこもって読書したり勉強するのも大事だよ~!
2016
THIS BEAUTIFUL FANTASTIC
92分
イギリス
監督:サイモン・アバウド
脚本:サイモン・アバウド
音楽:アン・ニキティン
出演:ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、トム・ウィルキンソン、アンドリュー・スコット、アンナ・チャンセラー、ジェレミー・アーヴァイン