食べてる場面と遊んでる場面ばかりなので、この人たちなにしに南極まで行ってるの?と疑われてしまうじゃないの、と余計な心配をしてしまった。しかし、それだけに美味しそうな場面が素晴らしくて、食後にこの映画を観たにも関わらず、お腹が空いてたまらなかった。こんなに美味しい料理が食べられるなら、わたしも3年ぐらい南極に行ってもいいかな、と思ってしまったよ(←おまえが行ってできることは何もない。税金無駄遣い)。
実際に南極探検隊の料理人だった西村の原作があるため、かなり状況描写が細かくて楽しい。とりわけキッチンの様子が興味深い。広さもたっぷりあるし、食材は生ものこそないけれど、素晴らしい高級物を使っているし。確かに食べることしか楽しみがないのだから、そこは少々贅沢でもいいよね。
登場人物それぞれが個性的でたまらなく愛おしく可笑しい。「僕の身体はラーメンでできているんだ」って?!(爆
続編ができてもいいくらいに面白かった。
本作は労働映画には違いないのだけれど、料理人以外は労働しているようには見えないという笑える難点がある。(Amazonプライムビデオ)
2009 125分、日本